自然釉・伊賀

・自ら設計・築窯した穴窯。粘土を掘り出し、薪は廃材利用。全てを自らの手で。
・無釉。焼成時の灰のみを飾りとし、炎に乗せて焼く自然釉。伊賀はその至高に在るもの。
・作品は左の記事内容分類⇒作品・焼成記録を御覧ください。

お知らせ
臥翠窯のこと
・次回焼成: 第11回穴窯焼成へ作陶中です。導入したガス窯の初窯をやりました。
・御来窯: 最寄は新名神甲南ICで、要連絡です。柑子の居宅にて直売もあります。
・連絡先: 下記Webサイトにて御案内しております。左下にメールフォームあり。
・個展: 正式な初個展は未開催。当面のトコは、あちこちで行脚販売をやってます。


他のこと
・Webサイト: 8割方が工事中ながら、ドメイン取得。http://gasui.jp/です
・常設販売:伊賀長谷園・伊賀作家ギャラリー
     /小生自宅などで直売(要訪問予約)。
・販売終了:9月 西武春日井・セトモノ祭り・岐阜駅前ActiveG
・販売終了:10月:信楽焼祭り(陶芸の森)・蒲郡クラフト
・販売終了:11月:ガーデンモール木津川(京都)
  御蔭さまで無事に終了です。ありがとうございました!


!今後の販売予定!
⇒12/10〜17:遠征です。福屋百貨店(広島駅前)
⇒2/17〜2/23:遠征?予定。そごう西武春日部店(埼玉)


詳細:販売期日の少し前辺りに記事にて御案内致します。

多治見クラフトを終えて

さて、売って来たのですが。

tajimi.jpg

客足の多い割には手応え無し、という所でした。残念。まぁ、同期なり他の出店者さんとの交流が出来たので、それはそれで、という所です。基本的には陶器商さんの、つまり型モノを中心とした食器類の在庫一掃市の様で、定価が1000円〜2000円といった品の、半端モノとかB級品。それが、サンテナにガラガラと入っていて、3つで500円(はぃ?)という破格値で叩き売られているお祭り。引越しに伴って、数多くの食器をお求めの方には最適かと思います。実際、2000円価格帯の品物を安く掘り出して買う、というのを目的とした客層でした。陶器祭りに居られる筈の、”値段ではなく、質に於いての掘り出し”を探す陶器好きの方々との出会いが随分と少なく、詳しく御存知の御客さんが少なかったです。それでも、ブログを見て頂いている方ともお出会いしました。

最近は食器も型で安く出来上がってきています。風合いも手作り風に歪めてあり、極めて質が高くなっています。ただ、一方で家族形態から変わって、需要は随分と減りましたからね。メイン通りの販売所は凄まじい人で、破格値に客が山の様に群がっている。それでも、さほどには売れてはいなかったという話でした。あと、美濃の陶器祭りという割には、志野・黄瀬戸・瀬戸黒などは見掛けず。クラフトコーナーで織部が何人か。美濃焼と云っても、土岐などを中心とする、日本最大の量産拠点としての側面が中心の祭ですね。食器は消費財の側面がありますれば、も少し、景気が良くなれば回復もしてくるのでしょうか。

又、別方面でやっていた市之倉(加藤卓男さん・鈴木蔵さん系志野のトコ)の祭りもあった様ですが、そちらも思う様には振るわなかったとか。クラフト出店では同期が唯一、志野を売っていたんですが、美濃で美濃焼。それでも今1つ。何人かの出店者さんにも聞き込んでみましたが、一様に首を振られていました。

とまぁ、景気も良く無いですが、天気のせいか人出は多く、商店街の方もコーヒーを出してくれたり、非常に楽しい出店ではありました。気候も日和よく、せっかくなので帰り際にガラス工芸の酒盃を二つほど頂きました。販売品目で云えば、やはり美濃の祭で伊賀、というのはちょっと浮き気味?という感がありましたか。釉薬モノとして、美濃伊賀で出店するのもいいかもしれんなぁ、などと考えてましたが、どちらにしても客層が全く違うので難しそうです。


と、祭りの話がこれくらい。 考えている事でも。

祭りの前日は水野先生のトコへ泊めて頂いたんですが、茶碗の造形で色々と考える所も指摘を頂いてきたり。井戸系の開いた碗型。小生はあまり井戸を狙い過ぎると、”井戸で信楽って何ぞ?”というのも変かと感じているので、自分なりの何か、を求めている処もあったのですが、やはり井戸に寄せた方がいいのかしらん、という所。主には高台の大きさですね。ただ、やはり伊賀・信楽らしいのは、織部系、という訳でも無いですが筒系なり、丸碗であります。その辺りで、当面、どの形を中心に進めていくか、という所で色々と迷ってます。まぁ、作りながら追々と。

あと、仕事の面でも売上が少ないのが心元無く。引越しを終えたらバイトでもせにゃぁならん、と感じています。バイトで食い繋ぎながら陶芸の作家、というのは聞く話ですが、実際にそうなりそうですか。現実面の話をすれば、月1回という様な販売で得られる収入も経費を引くと少ないもの。陶芸作品による年収が100万円に満たない作家は極めて普通の状態なれば、ちょっと用入りの際は他からお金を引っ張ってくる必要がありまして。小生もちょっと、このところモノ入りです。多治見の祭りでは随分とアテが外れたので、7月の青森イベントはキャンセルか、と思っています。まぁ、仕方無いですね。

今年、来年あたりはクラフト系のイベントに参加して、日銭を稼いで来る方向。仕事の予定を色々と修正変更する方向です。

さしあたって次の販売は五月末。岐阜県大垣駅前のヤナゲンさんで行われる、手作り職人市。

独立して3年目。作品の造形から販売まで、色々と算段せねばならん事が増えて来ました。
修行録・思想(基本)|トラックバック(-)|コメント(4)
2009,04,13 14:34Edit
コメント
多治見の陶器祭りは例年通り在庫整理市です。

食器が売れたり、花瓶が売れる時代は終わったと判断します。

景気の問題ではないと思えますが。
陶芸作家の存在が問われる時代かと。

過去の作家のパターンが変わっているのにその変化に気がつかず、従来の作家像にしがみついていると生活破たん者になるような気がしてなりません。

経済がすべてを支配する時代ではなくって陶芸作家の存在が変わっていっているのではと。

貧すれば鈍するにならならないようにすることを考える時代かもしれません


普通の生活を維持して社会の接点として「陶芸」が存在するのでは。

何かの犠牲の中での芸術は小生は納得できません。

色んな生き方はありますが。
選択するのは自由です。

長く続ける方法を考えなくてはいけませんね。
二十先生 #mQop/nM.|URL|2009,04,14 03:39|[edit]
仰る通り、景気の問題だけでは無いですね。セトモノ祭りとも全く違う感触でした。

> 陶芸作家の存在が問われる時代かと。
> 過去の作家のパターンが変わっているのにその変化に気がつかず、従来の作家像にしがみついていると生活破たん者になるような気がしてなりません。

問題は、サテどうするか、ですね。新しい所も難しく知恵が要りますから。例えば、クラフト市などを廻って全国を売り歩くというのは、従来的には見下されていた様な所がありますか。”ドサマワリ”ですね。でも、陶器の好きな人は必ずしもデパートだけに居る訳では無いですか。本来的にはクラフトの好きな人が集まるへ品物を持って行く、というのは楽しいもの。又、同じ工芸家も多いので理解者は多いです。陶器商やデパートに中間搾取される事も無く、クラフト市は増える傾向にあります。1つの形としては進んでいくかもしれませんね。

> 経済がすべてを支配する時代ではなくって陶芸作家の存在が変わっていっているのではと。
> 貧すれば鈍するにならならないようにすることを考える時代かもしれません 。
> 普通の生活を維持して社会の接点として「陶芸」が存在するのでは。

そうですね。今回のお祭りにしても、売上が警備員さんの日給を”下回る”、という様な店が相当数あったかと思います。ガソリン代も出ない様では次第に遠来の出店者も減っていくことでしょうし、制作も続きません。工芸を支援するという意味では、売上の最低補償が必要な時代でしょうか。

何にしても”陶芸家”という職業が、世の人々から求められていない事を感じます。陶器1つに千円や二千円の金額を出さない。「割れないように大切に」から、「使い捨て、割れてもいいもの」という感覚へ変わりました。誰が悪いとは今更言いません。日本全体の責任ですね。愚かな事をするものです。

> 何かの犠牲の中での芸術は小生は納得できません。
> 長く続ける方法を考えなくてはいけませんね。

そうですね。多治見で感じた事は、量産の流れが加速している事。この分では自然淘汰の時代に入るでしょう。漆器などの様、工場製品だけが残り、寂れた陶産地・僅かな窯元という状態まで叩き落とされる。今回の祭へ行って感じました。思案が必要な時ですね。
近江の苔 #GCA3nAmE|URL|2009,04,14 08:07|[edit]
昨日から学外の三宝研修所にて別の班50人の手ろくろです。

賑やかなことです。 こちらも女性が多く将来はどうするのか?

日本の美大・芸大も女性の楽園になっています。 普通の大学よりお嫁さんに行く時に「聞こえが良い!」で志望者が多いです。

昨日も学院の広報がビデオカメラで小生を取りに来ました。 募集に使うそうです。 中国は確かに人口が多いですが、一人っ子政策で大学も学生の取り合いです。

本日も募集者の案内で「女子校生」が多い。見学とろくろ体験。

小生も「リーベンレン・老師」と宣伝に一役。

景徳鎮陶磁学院は日本人教師もいますと自慢げの一幕。

明日はぱんだ君を連れていきますか。

さて、クラフト市も小生は見てきましたが、500円から2000円の範囲でないと売れていません。

修了生で全国のクラフト市を車に積んで売っている人がいます。
やっぱり売れないとのことですよ。

特にクラフト市は圧倒的に陶磁器が多くの出店数で競争が厳しいと。

ガソリン代がやっとで、宿泊は車で食事もコンビニ弁当がいいとこ。

これで創るエネルギーが喪失してしまい、他の職業かアルバイトした方がましだと。

美濃の作家も日銭は陶芸教室の講師がいいとこです。

製陶所でアルバイト・年金で面子保っている人など多く知っています。

個展なんかではとても生活できません。 かなりの陶歴がある人も。

美濃陶芸協会の会員100人以上いますが、純粋に創作だけの人はせいぜい20人では。

伊賀・信楽が特別と思えませんが。

貴君の師水野さんはどうやって食べて維持してるのでしょうか。

新しい作家像を構築しないと売れない時代ですので大波に呑まれて船はいつのまにか沈没してしまいます。

窯と仕事場を持ったら独立でないと常々小生は言ってきました。

御一考の程。
二十先生 #mQop/nM.|URL|2009,04,14 13:23|[edit]
充実したコメントに感謝です。しかしまぁ、今の世の中何でも”役に立たないとダメ”というのは何ですかね。純粋に文化や芸術を求める人が少ないのでしょうか。陶芸云々でも、まず一言目には「儲からない仕事を・・・」ですからね。

> さて、クラフト市も小生は見てきましたが、500円から2000円の範囲でないと売れていません。

どうも、今回は値段がその範囲内でも厳しい様で。値段さえ見てくれず、フリーマーケットの遊覧状態にさえ及ばない環境でした。収入面での車中泊は基本ですね。丹羽君に感謝です。
しかし遥々観光地なり遠くへやってきて、宿も採れず、名物も食えず、車中泊・コンビニ弁当。そこまで苦労しても”ドサマワリ陶芸家”と見られた上に儲からない。やるせない気持にもなるってものです。ちなみに水野先生も主たる収入は講師業。賃挽き、頼まれ仕事、核たる作品販売の総合ですが、実力云々に関わらず誰もが大変な所ですね。

> 個展なんかではとても生活できません。 かなりの陶歴がある人も。

いやぁ、伊賀・信楽とて例外では無いです。高名な方でもかなり厳しい状況で。伊賀は土鍋、信楽は風呂釜と、量産窯元の先進的な所が頑張っています。作家はかなり苦しい様で、昔の人はバブル期の蓄えなどがあるのでしょうか。

> 新しい作家像を構築しないと売れない時代ですので大波に呑まれて船はいつのまにか沈没してしまいます。

従来型を目指すつもりは無いのですが、まだまだ手探りの段階です。とりあえず手当たり次第に実践的な情報を集めている段階でしょうか。ちょっと、今回の仕事で思いついた事もあるのですが、それは又、実践の時にでも。
近江の苔 #-|URL|2009,04,14 23:42|[edit]
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論者:近江の苔

近江の苔


〆恐れを知らぬ駆け出しの陶工。自然釉随一の陶工を目指し、その道を独自に模索する日々。近江の国は忍びの国の出自にして現29歳。甲賀忍者の里、甲賀市甲南町は磯尾に穴窯を築き、自然釉・伊賀の世界を追う。窯名"臥翠窯"(ガスイガマ/ガスイヨウでも)。
作家名:吉村 祐 (ユウ)
(近江の苔はHNです。)

窯場への案内:下記の交通案内記事を御覧照下さい。
(伊賀・丸柱から北へ10分、信楽・長野から東へ20分程の山中です)

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