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2月も終わり。現代における、伝統の在り方について。

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お久しぶりです。1ヶ月ほど、御無沙汰をしておりました。

忙しくしている間に、はや2月も最終日ですね。

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ウチは、まぁちょっと風邪などはありますが、
まずまず元気。

猫のキナコさんが毎日、ネズミやモグラを生け捕りにして、
台所に持ち帰って遊ぶものですから、困ってます。

はい。毎日です。本当に。

生け捕りなので、捕まらない隙間に野ネズミが貯まって。

それはそれは、なかなか無い体験で御座います。

春ですね・・・。

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少しづつ仕事を再開しています。陶芸教室の削り仕事。

まだ、体力の快復量が良くないので、フル回転での仕事は厳禁。
陶芸教室や、家の整備作業や、倉庫の整理作業などなど、
気軽にできることをやっております。

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工房も、電気工事を入れたり、ショベルカーのキャタピラ修理など。

無理がまだ「使えない」ので、少ない時間の中、療養期間に貯まった、
色々なことをこなしていると、アッという間に日々が流れていきます。
あれもこれも、と思いながら、焦らずに仕事しています。

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陶芸体験教室も。色々な業者さんから掲載依頼が相次いだり。
工房まで打ち合わせにこられる様な熱心な営業マンも。

陶芸体験は「観光業」というような分野なのですね。
伝統だのという世界から、久しぶりに世の人々に触れた気がしました。

仕事としても、陶芸教室の受け入れを増やしていく予定です。


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というのも。来年から、長男は幼稚園。14時で帰ってきます。
2年後には小学校に入り、それくらいで帰ってきますからね。
それに合わせた体制で、仕事を整えていこうという算段です。

廃れゆく伝統工芸のために、自分はともあれ、子供は犠牲にできません。
遅い時間まで保育園に預けるのも、そろそろ終わりにしようと思います。

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工芸というものも、伝統という言葉も、茶道というものも、

「あーだ、こーだ、うんたらこーたら」

そういう事も大事ですが、その本来の在り方は、


「人々の暮らしを豊かにするもの」


昭和の「画一的な価値観を学び、それに従う」という時代には、
これまでの伝統は合致していたでしょう。

それは、戦国時代に「茶人が美を規定し、指導して作られた茶道具」も、
やはりお仕着せの美的感覚で、「歪みの美や、無作為の哲学」など、
到底、一般の庶民には分からなかったし、その生活も豊かにはならなかった。

それゆえに、すぐに「歪みの美」は否定され、「分かりやすい端正美」へと
移行しました。伊賀の窯が潰された時も、「歪みの美の根拠地を守ること」
よりも、「人々の生活の困窮を救うこと」を優先したからです。

同じく。今は美学を「厳しい修行を経て習得する時代」ではありません。
昭和のバブル期における「桃山様式の流行」は終わりです。

映像や、形として語り継ぐくらいのもので、
あとは、伝統や美術の人々が理解すれば良いのです。

伝統工芸で「人々の暮らしを豊かにする」ことを考えた時には、
「強引に買わせて、使わせる」ことを考えるのは、違うと思います。

甲賀市では、H27年から
「甲賀市甲賀の茶及び甲賀の地酒を信楽焼の器でもてなす条例」

が行われていますが、結局はなんてことはない、伝統でも何でもない器
を使って、ポットと急須があるというような。料理旅館などでも、
やはり、そんなに高価な、本物の伝統品などが買えるわけもないし、
そもそも、作っている作家自体が、まずほとんど居ない。

新年会など地元料理屋へ行くものの、ゲンナリするような器が出てきます。

う~ん。これ、魅力が伝わるのかなぁ・・・。
「伝統って、こんなレベルかよ。」って思われないかなぁ・・・

残念ながら、作り手も、使い手も、全然「豊かになってない」と思います。


そうそう。5月のGWに行われる作家市にも落選しました。
クラフトフェア的な、そういったイベントに移行しつつあるのかな。

時代は変わりつつあります。

工芸において独裁的な地位を占めていた伝統美は、
「数多くある、色々な器の中の1つ」になっています。

それこそ、着物が独占したいたものが、洋服となり、
洋服にもカジュアルだのフォーマルに始まり、
今はもう、本当に色々な分類に溢れた時代となり、
着物は、「そういった中の1つ」でしかありません。

その着物と、おそらく同じ道を歩んでいくと思います。

着物って、皆さん振袖にしても憧れは持ちつつ、
実際にはなかなか、「着る機会」がないですよね。

伝統の器というのも、そんな流れの中に在ります。
皆さん大事にして下さりますし、「ここぞ」という時に、
やはり使って下さったりしますが、普段使いは難しいです。

ですが、折角に粘土も掘り、窯も自分で作り、薪を割って。
伝統工芸を、自分で全部やれるだけのものを築いたのですから。
山奥で、そのままに朽ちていっても仕方がありません。

規模を小さくまとめ直し、
時代に合わせた在り方を、考えていこうと思います。


本物の伝統に触れられる陶芸体験教室には、そんな考えを放り込んで。

今年から、本格的に頑張ってみようと思っております。

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論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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