• 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30

窯焚き前の

sukkaritosamuku.jpg 

すっかりと寒い日々になりまして。窯焚き前の追い込みにて記事の更新の間もなく。製作しては睡眠を摂って、製作しては睡眠を摂って。茶道の他は昼も夜もなく作品の製作に追い込みをかけておりました。1つ作るに1時間程。集中力を大半使い果たしてしまいますので、少々の睡眠などで状態を白紙にして、それからまた1つ。そろそろと今日辺りが最終の追い込みで小物を作り上げる辺り。ようやくに目途がついたという辺りです。

とはいえ凍り付くというか、ここ数日は本当に水道も凍って困ったものでした。釉薬を掛けるにしても温度が足りなくて乾燥せず、むしろ30分ほどで釉薬が凍りついてダメになって。そのダメにした釉薬を掛けるために、氷の様な釉薬に手を突っ込んでシモヤケになって。やはり冬は難しい。乾燥も非常に遅い。

いつもいつも、製作はギリギリになってしまうのは困ったものですが。感覚といいますか、製作に没頭出来るまで入り込む前に作ったものは結局のところ駄作。今回も少し前以て製作したものは全てダメ。入り込まないと難しいというのは、どうもなかなか分かってもらえないのですが、現実というものは厳しいもの。疲れた状態で作ったもの、不十分な精神状態で作ったもの、時間に追われて急いで作ったもの。こういったものは全て作品に表れてきます。もちろん他人から見れば差異など無いのかもしれませんが、自分は誤魔化せないもの。

そういった多忙の中でも茶道は怠りなく。茶会に稽古。
茶道の効用というのは本当に大したものであります。

茶会は月曜日にロイヤルオーク楽志庵の定例茶会。

 rakusiannoroji.jpg asuwokisazu.jpg

今回は寒い冬の中。厳しい御軸を前に水屋方で濃茶を一席頂戴して。長い長い年月行われてきた楽志庵の茶会。皆さんに御話を伺うと、それこそ何十年も前から。若い頃に連れてこられて、また水屋に入って。そんな話を伺いました。今も変わらず県下でいつも素晴らしい濃茶を頂戴出来る御席。私も入門の頃から2年程はお客として通わせて頂いて、随分と色々な感動を頂戴した覚えがあります。茶碗に感動したり、御軸に感動したり。初個展もこちらでさせて頂いて。水屋入りの後も、楽志庵の水屋でこそ様々育てて頂いた感があります。

bujidesu.jpg

今年も無事に。いや、まだ窯焚きがありますけれど。無事という言葉。年末にはどこかの茶会でお出会いさせて頂く言葉でしょうか。何度拝見しても、その年々の感慨がありますね。見る度に自分の成長と向き合って。出会ったその時々で、自分の力量に応じて禅語を拝見するものだと聞き及びます。そういった禅語の拝見における奥深さを訓えてくれる言葉でもあるのでしょうか。最初の頃は「また”無事”か・・・」などと無知なことを思っていた頃もありました。同じものを繰り返し見る。自分が成長していればこそ、同じものを見ても奥深さを感じ取れる。道具の本質でもあり、製作側としてもまた、「奥深いものを籠められる様な道具を」と思う次第です。底の浅い、一度見ただけで飽きてしまう様な浅薄な道具。そんな人間に、そんな道具になってはいけないのだなと訓えられる日々です。


そうそう。今日は稽古納め。午後からは忘年会にての食事会もありましたが、今年最後の朝の講和にては「1つ1つ、小さなことからも感動を味わえるように」との御言葉にて。今年は「花を見ては花から学び、茶碗を見ては茶碗から学ぶ。」普段の道具1つ1つ、飾られる花1つ1つから、人間のあるべき姿を学ぶのが茶道だという事を訓えて頂いて、それが最も印象に残った講話であり、教訓。茶を一服点てさせていただいて、頂いた方から「おいしい」との言葉を頂ける。所作を誉めて頂ける。形式でない本物の姿のありがたさ。本当にありがたいものだと思いつつ。


さて、そろそろと窯詰め作業へ。今年も無事に、より良い作品を。

コメント

コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する

論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

記事内容の分類
過去の記事(月別)
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
来訪者数(2006.5~)
LINK
リンク
メール送信はこちら
・来窯時などに御使用下さりませ

御芳名:
貴アドレス:
本文の件名:
本文:

不在時・繁忙期などは返信が遅くなる事もあります。悪しからずご了承下さい。もちろん、迷惑メールは駄目ですよ。