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紅葉の頃に

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昨日は楽志会にて。本年最後の茶会でありました。滋賀県に本当の茶会を行う事を目的として設立された定例茶会。常連の方がとても多いもの。ありがたい事であります。茶会前に「落葉した木々の姿こそ、枝葉の無い本来の木の姿」という主旨の訓話がありました。なるほど、御神木とわれるものは皆、樹齢高くして幹の太いもの。細々しく花ばかり綺麗なものは神木にはなれず。また桜の花とて主幹の活力に従う派生物であります。「本当の」茶会という意味は深いもの。ここの記事でもそうですが、茶会の日記に道具組をあまり書かなくなりましたか。それほど意識した事はなかったのですが、茶会の本質は道具に在らずという訓えが納得されてからのものであろうかと思います。もちろん、書かずとも道具自体を出来る限り見て、探求をさせて頂いております。

11月。紅葉の頃は例年炉開きの茶会となる事も多く。時に続き薄という歳もあれば、今年は濃茶薄茶を分けての御席。御客様も色々と想像されつつ、「今年は御席が分れているの?」という辺りの御質問などもあり。私は善哉の係を頂いたので、お越し下さったお客様を確認させて頂いて、少しく寒い道中をお越しいただいた方々へ熱々の善哉を給仕させて頂きました。

なかなかに。例えば定食屋1つにしても、客とすれば美味しいタイミングを要求してしまうもの。ラーメンが延びていたり、冷めていたりしたら興醒めもいいところですね。最初の水一杯にしても、美味しくない水が出て来ると「う~ん」と思ってしまいます。給仕というのはなかなか大変です。不定期に来客される中、善哉の濃さを一定に保ちつつ、それを常に熱々の状態にして、餅も柔らかく茹で上げた状態を用意。食事屋と違い、来客はゆっくり善哉というわけではなく、皆さんが「濃茶席という予定持ちの方々」。時に大勢急に来られることもあれば、少人数が来られる事も。すぐに席に入られる方には席中への給仕となりますから、濃茶席の状況把握も必要。

来客の把握、善哉の良好状態の把握、濃茶席の状況把握。これに善哉の碗を給仕して、引き取りをさせて頂いては洗い上げての拭き上げ作業。全体の把握と、個々の把握と、手順の最適化と、臨機応変と。1つ抜けると様々に破綻が生じますね。1人の御客さんが抜けてもいけません。炉開きの善哉は楽しみにされている方も多いですから、美味しい物を全ての方々に。パッと来られた方に、すぐから熱々の美味しいものを給仕するというのは難しいもの。いつなりと不意の来客に美味しい茶を点てられる様にしてこそ茶人であるそうですが、実際にはとてもとても。

茶道の一服も、一服が美味しく点つ様に、清めの動作を繰り返し、絶対に茶筅の折れたものが入らない様に確認して、また少しでも温かくするために茶碗を湯で温め、、などなど色々な手順を踏むわけです。道具も、美味しい茶を味わって頂くための演出。これらも、手順だけでなく時間的な点でも、色々な臨機応変が可能となるべくして構築されたものなのかもしれません。

っと。長くなってきた。

本席は三条実満公は「紅葉の詩」。炉開き3ベの道具組に、紅葉呉器でありましたでしょうか。


無事に茶会も終えまして。ありがとうございました。

来年の楽志会は二月。しばらく御休みの頃と相成ります。

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論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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