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音楽と茶道

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今日は午前中来客。同業さんでありまして何事?と少し警戒もしましたが、
お気楽に色々と。伊賀作品などを見にいらして下さりました。
薪窯をやりたい作家さんも、昨今はどうなのでしょうね。

で、午後からは一昨日に書いた・・・

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ん?ここ?って感じの音楽ホール。写真左奥のコンクリ建物です。

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コラボ企画って話でありましたが・・・。
若手ピアニストの演奏が主役でしたね・・・。あとは脇役。

「日々是好日」と申しまして、脇役は脇役なりに勤めを果たすのが茶の心です。
音楽については、下手なことを書いて馬脚を顕しても仕方が無いので割愛。

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演奏が終わって・・・。あぁ、すいません。蓋を開けたら「Jazz聞きながら抹茶一服のノリ」で企画者が決定されてました。メインの演奏が終わって、緊張感を解いた処でサービス演奏をしつつ、ガヤガヤの中で和菓子⇒呈茶⇒解散。しかし末富さんの和菓子。見るも見事、味わうにも見事。う~む、素晴らしいものが四種。音に聞こえる名声・腕前は伊達ではありませんね。見事な職人技でありました。

来客百人弱の方々への呈茶。狭い場所で一挙に点てて行く。なかなか、こういった手順は経験が無いと一朝には難しいものですから勉強もさせて頂きつつ、一種の戦場の様な場に身を投じておりました。

演奏会も・・・久しぶりに見てみると勉強になるというか。例えば演奏中に「演奏だけが聞こえる静かなる時間を作り上げるための工夫」というものは、まぁステージをライトアップ、観客席を「不便なほどに暗くする」というもので、見事に意識が集約されます。草庵の茶に於ける演出に通じるものがある様に感じましたか。例えば軸は白紙に書かれて浮かび上がるものになりますし、炉の炎や竹の白色、点前者の手先などもが「光を反射するもの」と相成ります。

で、演奏が終わると会場が明るくなって、ガヤガヤと緊張感が解ける。薄茶の世界でしょうか。特に静かな時間という点では、演奏会における静寂は見習うべきマナーですね。「大勢の人間が居れば仕方が無い」という考え方が誤まったものであることを考えさせられます。静かな茶席って、とても好いですよね。釜の音や、風の音が嬉しくなります。和敬清寂の「寂」の味わいと言いますか。

音楽は一種の舞台芸術ですが、茶道も総合芸術として舞台芸能の要素を持っている面がある。
つまり演出の要素も在る程度思考する必要があるということでしょうか。


そんなことを感じつつ、呈茶手伝いをさせて頂きました。
御客様も喜んで頂いた様子。美味しいという声も多く。


ありがとうございました。

いらんこと。

並み居る伝統界の茶道・和菓子の大御所を迎え、何より亡くなったばかりの画業者の作品を揃えた中、なぜ弱冠20代半ばのピアニストだけにスポットライトをあて続けたのか。コラボとは名ばかりというか、陶芸でも多いのですが、「イベント付き」という昨今流行の商法、また「NY個展」のような「経歴作り」という側面を感じずにはいられませんでした。司会進行をされていた方もベテランの方で、こちらも非常に苦慮されておられました。メインイベントが、全くメインイベントとして成立しないという、用意された必然。多少なり演奏会の必然を知っていれば、これが仕組まれた必然であることは明瞭なもの。ミスでは有り得ない。段取りも協議の結果というものではなく、企画者の決定事項。企画者の意図は達成されたのでしょうけれど・・・。

御菓子、本当に素晴らしかったのです。菓子司の方も。
テーマに合わせて、また伊砂氏の絵も取り入れながら。
透き通る色彩に加えて、嬉しくなる味わい。
個人的に末富さんのファンになってもいいくらいでした。


私もね、音楽は聞くし、ドビュッシーは好きな作曲家です。ピアノの音も好んで聞きます。演奏に不満があったわけでもなく、最後まで聞きこんで、存分に拍手を贈りました。

絵は理解しきった自信はないけれど、紋様としての華を感じました。

生誕150年のドビュッシーは日本文化を愛好していたそうです。

ホールも、壁を伝う響き方に独特の感を受けましたか。

茶は精一杯に。北野一門の幹部の方々が担う呈茶。

御客さんもマナー正しく、愉しい時間を過ごされていた様子。

しかし・・・
名品・名俳優を揃えた意味が・・・。。

観客も、基本的に演奏会の御客さんは完全に受け身の性格を帯びますから、亭主と客の相互する茶の世界の客とは、少しく違う性格のものですね。一方的に発信者と受信者が決まっている芸術世界と、両者共に相互発信・相互受信を必要とする茶道の世界の違い。

そんな現実の苦さ、難しさを実感した呈茶手伝いでありました。

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論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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