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第十九回穴窯焼成 窯出し結果

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今日は窯出し。緑が美しい季節。

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う~む。思った結果とは異なる結果。やはり夏は厳しい。
焼成手法の検討が随分と複雑になってきた。

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降灰量が少ないので緋色が多く出ている。緋色は嬉しいが、
対比する自然釉が伊賀として物足りない色彩のものが多い。

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トルコ青も少しく色彩が悪いので駄目。副産物の収穫が悪いのは初めて。
1つの焼成結果の目安となる。還元の強さ、炎の流量など。

細かいトコは重要技術なので書けないが、非常に難解なもの。
今回なども土を複数種類試していたり、様々な事をやっている。


午後からは茶陶指導を頂きに静日庵へと持ち込みして・・・・

宗道師より火入、香合という辺りの初作指導を頂きつつ。至らないものが色々とあるのですよ。全体的な傾向の指摘なども。色彩が物足りない感があったため、少しく作為強めのものを選択して持っていった事もあったのですが、作為傾向を見事に指摘される。今回の窯の作品の工程中、妙に東京方面やらに色気を出していたことが原因でしょう。冷静に見てみれば如実に分かる。「コレクター系茶陶」に少し動いている感がある。勇み足というヤツだ。気合いの張り過ぎ。


う~ん。九月後半辺り、もう一回伊賀を焼くか?

全体的に不完全燃焼。焼成としても暑さに翻弄された感が強く、全力を出した感が無い。9月はまだ暑いが、後半ならあるいは。9月に焼けば12月にも焼ける。年間4回の伊賀焼成は経費が厳しい・・・。現状の年3回伊賀焼成はモドカシイ感もあるのだが、薪や土の事、あと別途生計用の販売を考えると色々と大変。伊賀作品の良品生産量は花入が年間15本、同水指が12本程度。昨今の不景気による足止め効果には厳しいものがある。


やっぱり窯出しの時には「喜び」も欲しい。まぁ、ここ最近は

・昨年秋:「手捻り解禁」(昨年個展作品。良作豊富)
・今年春:「日数延長」(全作品が破損。現在修復中。)

と2段階で封印を解いているので、今回結果に伸び率感が足りないのは止むを得ない。
もう少し遡って整理すると・・・

・一昨年春:「青狙い」(⇒春嵐。窯全体失敗。非常に教訓が多かった。)
・一昨年梅雨:「ビードロ焼成」(⇒修正成功。ビードロ焼成技術の会得。)
・一昨年秋:「ビードロ作品焼成」(⇒作品狙い。最も見事なビードロの結果を得る。)

・昨年春:「ビードロ×焦げ」焼成。(⇒焦げ&ビードロ焼成に成功の兆しあり。)
・昨年夏:「同上・手捻り解禁」(⇒狙い過ぎと酷暑により窯変結果。良品少なし。)
・昨年秋:「手捻りによる作品焼成」(⇒昨年個展。良作豊富。焦げ伊賀作品。)

・今年春:「日数延長解禁。ビードロ×焦げ」(⇒ビードロ焼成。全作品破損。修復中。)
・今年夏:「焼成時間調整・土・窯の調整試験」(破損率中程度。良品少ない。)
⇒今年秋: 「ビードロ×焦げ焼成」を完遂したい。

窯の事を深く掴んでいく仕事を展開している性質上、様々な失敗も「糧」とながら理想へ向けて進展させている。毎回に全力を尽くしているが、「秋」焼成は春のような嵐もなく、夏の様な厳しさも無い。季節上、窯焚きに最も好適。理想の焼成を実践するに好適な時。現在はビードロ×焦げの完全習得を目的としているわけだが、焦げに傾く事が多く、日数延長による強引な解決策では土が耐え切れなかったりと、苦労を重ねている。高度な焼成を掛け合わせて同時に行うのだから、なかなか巧く行くものではない。失敗する度に、複雑に構築した経験則の理論に修正を加えていく。

今回の窯では①土の違いによる破損率試験、②焼成時間の調整による結果差異という辺りの結果についての考察を行っている。緋色の写真などを見れば分かるだろう。右の土が最も耐火度が高い。焼成方法にも1つの応えあり。次回はそれを踏まえての処。放っておいた緋色の色彩に関しても少しく知見を得たというトコロだろうか。これは先々の課題となっていくことだろう。

次は・・・1年に1度の勝負窯になる。

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論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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