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漆に拠る修復作業

麦の収穫が終わったようで、麦畑はモクモクと煙を挙げておりました。六月も終わりですね。

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天気予報を見ていると、梅雨は少し北方に出掛けているそうですが、なかなか、雨は降らぬと云えども蒸し暑い季節であります。草木もよく成長するもので、朝晩で感じる程に成長しています。それだけ草刈りが大変であったりもするのですが。

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湿度という事で、補修作業に入りました。もう少し早く始めたかったのですが、伊賀焼成に傾注していたので、窯焚きが終わってようやく。前回焼成品の良品、その大半が補修工程に載せられております。中には補修不能というものもあり、そういったものは庭に置かれる事になっております。

亀裂に関しても。全ての品を確認して、要因というものも深く掴みました。漆教室へも亀裂の多い徳利を持ちこんでいるのですが、目に見える亀裂、怪しいと感じる亀裂を修復し終わってみると、「およそ漏れないと覚しき僅かな亀裂」さえも水漏れ要因となっている事が判明。また亀裂の位置の傾向や、二度焼で放り込まれた最も耐火度の高い配合の土でさえ亀裂を受けている事などなど、ではどういった要因でこれが生じたものであるのか、全く未知の知見でありました。1つ2つの亀裂作品を見ても得られない経験知識というものになるでしょう。

そういった意味では。現状の激しく焼き上げている焼成方法に対して、土の収縮耐久限度が見えて来る。焼きを抑えるか、日数を短くするか、亀裂に構わずに焼き上げるか。この辺りから選択する事になる。おそらく現状の焼成方法では、6日焼けば確実に亀裂を生じるだろうか。今回の焼成品に関しても、一定数の亀裂品がある事が想定される。元より、亀裂品の一切無い窯というのは一度も無いのである。どちらが好い、という話ではありませんが、「100%完品でこそプロ」という様な「業務用食器の世界」とは土俵が違うものになります。「最高の一品を造り上げてこそ」という世界が茶陶です。「1つでいいから後世に遺るものを・・・」という言葉の世界ですね。

と、話が脱線しましたが、漆の補修。器の格に合わせての補修を行ってこそ、プロ?の仕事という事で、茶陶としての仕事の一環。水指の蓋にしても同じ事。本漆を用ると云っても、様々な方法がある様ですから、そういった中から選択して、という事になりましょうか。例えば「金継ぎ」などと云いますが、破れ袋などは金を蒔いたりしていません。まぁ、ありがたい事に、焼物の性質上、染付磁器などの様にピシっとした仕上がりが要求されるものではありませんから、ある意味で助かっているのかな、と思いつつ。例えば水指の蓋にしても、「真塗り」という事では素人がやるわけには行きません。そういった辺りの事。

まぁ、意外と楽しいもので。まだ少しカブレるのですが、なかなか、生漆の匂いは嫌いではないのですよ。

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論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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