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潮目

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 田舎の山々にも紅葉が訪れています。

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そういえば。前回の記事、後半が欠落してました。窯出し・万博公園・宮参りなど。

まぁそれはよいとして。

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茶道は三日間にわたる開炉席。太閤山荘にて。

他、市民茶会に参席、研究会にては水指を。


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そして、伯父の1周忌。突然に亡くなって1年。変わらぬ牛舎の中。
土地のコトも色々にありました。


実は今年、陶芸を始めて10年と相成ります。
臥翠窯として独立してから数えて9年。
時代はより一層に厳しくなりつつ。

良い腕を持つ同期も、まだまだ雌伏の時を過ごしているようで。
久しぶりに粘土屋さんにもお会いして景況を伺って。
40代、50代の作家も、別で収入を作っているばかり。

現状を打破しなければ・・・という切迫感。
「10年」と思い定めた修行期間も、そろそろと終わりを迎えます。
嫁さんもよく、支えてくれたもので、感謝しきりです。

「10年も耐えれば絶対に良くなっている」と言われた業界。
年数を経るほどに倒産は増え、バブル期以降、下降線のみ。
「淘汰の時代」はまだまだ続くようで。

ネット上の友人などに率直な意見を聞いてみても・・・
正直、そういう「美術工芸品」というものは他人事。
「紙の器」で問題がない。独身男性は実際、そんな感覚。
「ポイっと台所に放り込んで割れない器」が「便利」です。

消費の合理化・効率化の進展。紙コップにペットボトルの茶。
友人の家に行っても、保温効果の高いプラのコップなどなど。
便利なもの、実利的なもの。外見的な価値の相対的な低下。

陶磁器は、身近な必需品から、趣味のモノへ。
人々の趣味は、茶道などの教養から、ゲームなどの娯楽へ。
私も、夜中は会ったこともない人々と会話をしながら。

これが、次世代を担う若者の感覚。
10年の、陶磁器を巡る潮目の変化。

これらを踏まえながら、さて陶器に何が出来るのか。
茶道具の立つ位置、焼き締めの価値とは。
時代に棹を差すのか、流れに沿うのか。


様々なことを勘案した上での建て直しを考えています。

季節も新しく

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秋の行楽日和、様々にお過ごしでしょうか。
無事にキャタピラの修理も終わって。

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茶会では多賀大社。次の御家元とされる千敬史さんが名代として献茶をされました。

世代の交代。社会全体としても、団塊の世代と呼ばれる方々が築かれてきた時代を、
その次の世代が受け継いでいく時節になってくるのでしょうか。
 
伝統の世界では、代替わりというのは非常に大きな節目になります。
何を受け継いで、何を変えていくのか。そういう目先事は代替わりの先の話。
代替わりしてスグ、という時節は、師匠側の育成力が問われる時でしょうか。

組織という意味でも、若返りや、刷新などが行われて。
歴史的に見れば、権力を巡っての大きな波乱なども。

陶芸で云えば、人間国宝の時代に職人が権威を失い、伝統技術の派閥が、
美術陶芸を目指すようになってしまったり。

小さく見れば、不景気の中、信楽が薪窯から釉薬モノへと移行して、それでも
支えきれずに倒産などに苦しんでいる。江戸時代などと同じ流れ。
先日に信楽の若手作家展が終わりましたが。焼締の少なさ、難しさ。

大して変わっていない様に見えて、実際には常に時代は動いていて。
目の前で、何が、どう動いているのか。よく見ないと、見えないままで。
禅語には、そういったことを訓えてくださる言葉も多く。

次世代。次の時代。そういうものを深く見つめる。

11月。茶道は炉の季節へ。新しい季節の到来です。
次から次へと季節が巡る。そのことを改めて考えつつ。
論者:近江の苔

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。かつて古伊賀が焼成された集落に近在。詳細はWeb・交通案内記事など。

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