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10月も半ば

最近は「記事の分類」がゴチャゴチャになりつつ。
当初から「修行の雑記」と「茶の湯修行」に分けていたんですが・・・

正直、今現在は「茶道の修行=陶芸の修行」という側面が強く、
陶芸と茶道の境界があいまいになってきています。

tennmannguu.jpg doutyuu.jpg
先日は天満宮の月釜へ。宗道師の掛け釜。
久しぶりに客として寄せて頂いて。

 wabinokyokuti.jpg
 ううむ・・・。これは!

侘びの時節。その極意。先日の稽古の講話で伺った話の、実際の茶会。
一重切。私も作ったことはありますが。

似たような風情の花入を、先の薪窯で「新しい形」として作ったもの。
同じ系統の、その貞光さんの作品を、やはり先生はお持ちであって。

それが、窯出ししようとする日に、その前日の茶会で出会う。
早朝の第1席。正客様も花を大層に褒められて。

他、風炉、釜。侘びの灰形。その実際。様々に。


まだまだ、新しく学ぶ所も多く。


makinoseiri.jpg douroseibi.jpg
日々の方では、薪の整理に、工房の道路整備。
少し土手が崩れてきていて。そのメンテナンスも大層なもの。

kyatapiraga.jpg kyatapiraga2.jpg
んで・・・前々から危なかったキャタピラが・・・
さすがにこれは・・・手に余る修理になりそうです。

キャタピラだけでも、運ぶのは骨なくらい重いです。
修理費用は厳しいので、応急処置をなんとかしたい。

utiiwaidesu.jpg 
ロクロは内祝の輪花鉢。最初に焼いたものは色が少し微妙。
まぁ「これはこれでいいと思うけどなぁ」という言葉も多いですが。

ちゃんとした色のものは出来るなり配ってしまって、2度目の制作。
色々とお祝いを頂戴して、ありがたい限りです。

syoukoukaimaturi.jpg kouryuukai.jpg
そういや。一応信楽の街中は今月中が「お祭り期間」です。
といっても、混雑するほどのものではありませんで。意外と出掛けやすい。
今日は陶芸の森で「商工会祭り」をやっていました。んで、

産業会館の「信楽の今」展へ。「若手作家展」に出品中。
その「作家交流会」がありましたので、今しがた行って、帰宅。
なかなか、若手ほぼ全員の、9割の作家が働きながらの制作。

その方向性も、芸術系と云いますか、つまりオブジェ作家が多いようで。
そういう方向性で信楽が県外からも作家を集めてきた側面もあるのでしょう。

なんだろう。作家って何か。
別で収入を得て、「好きなものを作り、好きなことを言う。」
西洋思想的なオブジェに、和の文物思想、禅語なんかを取り込む。
禅語には禅僧があり、茶道具には茶人が在る。それと無関係に。
ちょっと借りてくる。そんな感じに、楽しそう。

雑誌なんかも、そういうのを「斬新」と云い、また大衆受けも良いのでしょう。
マスコミを含めて、そういったものを「現代陶芸」として評価するのが現代。
私が陶芸を始めた頃から強くなってきた流れが、しっかりと本流を作りつつある。

そういうのが「作家さん」の主流になっていくのかなぁ・・・、と。
批判というわけではないです。それが、「今」の時代なんだなぁ、と。
陶器と言っても。あくまでオブジェ制作の過程で土素材を選んだだけ。
そういう話ですから、例えば粘土に対する情熱というか、敬意というか、
そういうものは無くて・・・。全然、信楽じゃなくていい。

いっそ土も素材にするし・・・他のものでも作るしという作家が清々しく感じたり。

ともあれ。
どちらかと云えば「信楽のこれから」展かなぁ。


うん。だからこそ、です。私は今の道を、しっかりと踏み締める。
そんなことを。今の自分の立脚している場所を、再確認しつつ。
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論者:吉村祐

吉村 祐 /臥翠


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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