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9月前半の

さて、ようやく仕事が一段落したのでブログまで。
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例によって火をつけてからの一段落。朝までガス窯を焚いて、その足で北野天満宮名月舎にて宗道師の懸釜。今回は京都稽古場社中の方々が御水屋にて、客側にて参席させて頂きます。

ええっと・・・ここのトコロは・・・

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そうそう。宮参りを簡単に済ませました。神主さんも居ない地元の神社。大々的にされる方もまだ多いように聞くこともありますが、3人で静かに行ってきました。子供にまつわる古くからのシキタリと言いますか、様々な行事もあるようですが、しかしながら経験もなく知識もなく、また信仰も特別に篤いものを持っているものではないので、というのが実際のところ。形式順序も時に大切ではありますが、多くは子供の健康を祈願するものでしょうか。それこそ江戸時代までは乳幼児の致死率も相当な確率であったからこその祈り。

一種神社の儀式というものも、多くは「清め」「祓い」ということで、清浄な水や食物が主体であるように感じます。そういったものは、昔であれば手に入りにくいものであり、その当時の落命原因も不浄からくる悪性の菌であったり、食物の不足であったり。清めること、祓うことには実際的に生きるための効用が含まれていたのであろう事を感じるものです。子供の健康祈願も、今は諸々、水も清浄なものが簡便に手に入り、食物も火を通すに不自由なく。それ故に、色々な子育てに関して、何とかをしてはならないとか、何何をすべきであるとか、そういったマニュアルが「清め祓い」にとって代わっている様な気がします。

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ともあれ。農業は自然の産物。秋の空へと遷り行く日々でしょうか。連日に稲刈りの機械が縦横に走り回っていますね。相俟って動物も多く見かける様になりましたか。あっという間に寒い冬が到来します。茶道の稽古も、やがて炉の季節へ移行しますね。

そうそう。茶道稽古の訓話を書いていませんでした。今週の稽古では「真実」という点について。某新聞社が大きな誤報を認めた事件がありましたが、それに纏わる講話。1つの「嘘」が、どれほどに強大な影響力を持ち得ることが出来るかという現実の大事件。顧みて、自己の発する言葉の重要性、真実性をしっかりと確認すべしという訓話にて。1つの嘘も、時間を越え、歴史を越えれば、あたかも事実の如くでしたか。以前の訓話でも「三頭立ての馬車でも追いつけない」という大宗匠の御話を引き合いに出して、重ね重ね言葉の大切さを訓えられています。

しかしなかなか。真実を掴むというのは難しいですね。陶芸1つにしても、どれほどの流言や意図的なものが流されていることか。新聞の論説などは話にもならぬものが多く、テレビにしても上っ面を舐めて芸術視点で全てを評価しようとして、全く何も見えていないことが日常茶飯のもの。知れば知るほどに、世の中の情報がどれほどに薄っぺらい、中身真実の無いものであることが見えて来て、いっそ私はテレビも新聞も、また陶芸雑誌なども見ないようになったわけです。しかし、目を塞いでいるだけで、何か真実が見える様になるかと云えば、そういうものでもない。単に新聞雑誌の意見に流されなくなっただけのことでしかありません。何もしていないと云えば、その通りだったりもするわけで、真実を掴もうとすれば、禅などしっかりとした修行が必要とも聞き及びます。やはり難しいものですね。

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さておき。仕事の話に戻しましょうか。ちょっと試作品を頼まれているので、そちらの仕事をしておりました。食器の仕事。追々と紹介もしたいのですが、まだ秘密の方がよいのでしょう。釉薬も指定のある試作品でありましたので、市販のものを1つ試験で焼いてみつつ、自家調合も。自家調合の調整には時間が掛かりますから、即決で調整が合致しなければ、一時代替として市販の使用も止む無しという辺り。見ての通り鉄赤の色をしていますが、飴釉です。セトモノ祭りに行って水野先生と話をしてもよかったのですが、試作品の乾燥が遅れていたので祭り見学は中止にて。まぁ近日にちょっと行ってくるつもりはしているのですが。

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ともあれ駆け足にての試作品焼成に入っております。
とりあえずは結果を見てのお楽しみですね。
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論者:吉村祐

吉村 祐 /臥翠


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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