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秋の気候へ

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すっかりと夏も終わりでしょうか。涼しい夜の日々、というより、寒いくらいの夜が多くなりました。

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何だかんだと毎週茶会のことを書いている様な気がするのですが、今週は青年部による「三者合同茶会」でした。前日準備に事前会議などもあり、青年部としては非常に大きな行事。県下の高校・大学に在る茶道部の学生の方々をお招きしての茶会。淡交会親支部の御後援の下で勉強をしつつ、また主体となっての茶会行事。今年は茶席を1つ、加えての盆略点前による団欒交流の席を1つ。今後青年部に加入して頂く方々。ざっと300名程でしょうか。

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少ない、少ないと言われながらに。文化というものは、確かに金銭にはならないのですが。それでも多くの学生さんが茶道に興味を持って、実際に稽古をされているというのは有難いものですね。振り返ってみても沢山の選択肢があるわけで、人気のものも多くある中からの選択。話を聞いてみるに礼儀作法を学ぼうと思っての参加が多いのかと拝察。色々な入口があって然るべきものでしょうか。私自身も、茶道自体を志したわけではなく、当初は茶道具の勉学のため、というものでありました。

道具は青年部主体にて。軸は「夜半放烏鶏」。師匠から聞いた話を思い出しつつ。

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あとは御仕事の話にて。やっとのことで刷毛目の茶碗を焼いています。先ほど5時に焚き終わって帰宅してブログを書いているのですよ。今日はこのまま、嫁さんの帰郷なので迎えに行くことになっています。

さておき刷毛目の話の続き。写真を撮っていないので再掲のもので。
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一通りのことは経験が出来たのかという辺り。技術的には粉引、つまり白泥を総胎に掛けるべきものを、刷毛でサッと塗り上げたもの。伊羅保に掛けられていたりという辺りもあるのですが、感触としては粉引の下位技術という感じのあるもの。しかし実際にやってみると、案外に刷毛目自体の苦労も多くして、ある程度の予想はしていたものの、随分と学ぶことも多かったですね。

1つには濃度管理。1つには刷毛選び。曲面に書かなければならないという辺りは誰しもが想像できるかと思うのですが、加えて土自体に吸水性が強くあるので、墨や絵具のように書くことが出来ないもの。京絵などはツルツルの上に書くので筆も比較的自在に使えるわけですが、織部や唐津、刷毛目などは別の世界。そも織部や唐津が繊細な絵柄を好まないというか、元より土に合わないということの根源を理解するには、この辺りの技術面を学ぶのが早い。京絵と織部の中間にあるのが染付で、これも土に書くわけですが、キメの細かい磁器土なので筆は比較的走り易い中間のもの。これはこれで苦労が多い。刷毛目は、まぁ云わば最もザックリとした絵付けでしょうか。まぁ絵というか一筆です。

しかし管理としては、発色の問題が釉薬濃度と密接に関わってくる点、まさに絵付けの煩雑具合でした。伸びを良くするために水分を多くすれば、確かに自在に書くことが出来る反面、濃度が低くて発色しない。白さを向上させるために濃度を高めると、刷毛目は途切れやすくなる。途切れにくいように保水量の多い刷毛を使ってみると、さて今度は刷毛目の具合がよろしくない。あちらを立てればこちらが立たず。右往左往しながらの試行錯誤という辺りでしょうか。

この濃度というのは、特に夏場などは昼に作業をするか、日が暮れて作業をするかでも変わってきます。刷毛目用の釉薬も、1日置けば水分の蒸発があるので、濃度が日々変わっていく。最終的にこれは冷蔵庫で密封保存することで解決しましたが、それでも都度都度、自分で案配を調整します。器の方も温度の高い日は吸水性が上がったり、土の細かさなども関わってくるので、伸びが変わる。ここまでが巧く行ったとしても、さて焼成。釉薬は天然物ばかりを用いているので、温度によって微細な変化をしてしまう。少しの温度差、その日の気温によって、これが刷毛目の発色に影響する始末。少し温度が高ければ白は失われてしまう。低ければ溶けきらずに煮え切らない仕上がりになる。

まぁ・・・今焼いているものが巧く焼けているかどうかはお楽しみ。
手の届く範囲では、一応の経験を活かしながらに頑張ってはみましたが。


という辺り。とりあえず息子を迎えに行ってきますか。
論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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