暇人は

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雪がチラホラと積もっては溶けて・・・という日々を過ごしております。特段にするべき事が無いと小人閑居して不善を為すと云いますか、テレビなどを見て過ごしてしまったり。「大手5デパート 偽ブランド品販売か」なんていうニュースも見ましたが、コレも今更と申しますか、そんなニュースですね。

コレはまぁ、私も一頃は催事場を廻って百貨店で売り歩いていましたので、実体験から来るものですが。百貨店の催事場というのは、真っ当な職人が大半ですが、じゃぁスーパーなどの催事場では随分と怪しいというか、明確に怪しい商売が多いわけです。往々にして偽ブランド品というのは安い。結局今の百貨店は安売りバーゲンで、催事場も売上重視ですから、偽ブランド品の業者が入ると、まぁ荒稼ぎしてくれます。利益の半分は百貨店が持っていくわけで、だからと言って厳密な調査なんてコトはやっていないんですよね。

まぁ北海道フェアってのが普通に「地元の催事オジサンが送られてくるダンボールを開封して売ってる」のはよく知られてる話かもしれませんが、「偽物の疑いがある商品が販売されていたことが明らかになるのは、極めて異例」であるとか。コレはね、「明らかになるのは極めて異例」なのであって、「販売されていたこと自体は普通にある」でしょう。食品なんかは当然でしょう。そういえば以前、催事場で「伝統の信楽焼の酒杯を器にチョコレートを詰めて販売してます」なんていう催事をやっていて、チラシにも載っているし、丁寧にテレビでも放映されたんですが、信楽焼でも何でも無い、ガス窯のショボイ器。そらまぁ、焼き締めの酒杯なんていうのは、作家のB品投げ売りでも1000円くらいする。それを含めて800円という商品なんてあるわけがないんですが、誰も気付かないんですよね。

だって誰も、何も知らないんだから。

別の経験談をすると。ホントの駆け出しの頃、今と変わらず本式の伊賀を目指してやっていた頃に、頼まれてスーパーの催事に出店したことがあったんですが。しっかり薪で焼き上げた本式の花入を、1本1万の利益も無い値段で売るにも苦労する。その横でね・・・。偽ブランド商品の業者さんと御一緒。中国から取り寄せたものをダンボールから出してジャラジャラと並べて、音楽掛けて威勢よく売るとね・・・。ハイ。10分で5~6万は売れてたかなぁ。決して「本物」と云わない。それだけは守っているそうです。売上だって2桁違います。敗北感も相まって、さすがに翌日以降の出店は断りました。値札2~8万くらいのものを「10分限定1000円」で売るアレです。知ってる人は偽物だと知っているわけで、同じ偽物業者と見られては堪ったものじゃぁない。あれは辛かったなぁ・・・。さすがに百貨店には居ないけど、ショッピングモールには居ますよね。あれくらいじゃないと、普通の人は気付かない。というか、何人かは正札の数万円で、百円均一と変わらない原価のアクセサリーを買っていったわけですから・・・。

あぁ、笑い話ですが、昔は百円均一で買ってきた陶器を1000円均一で売っていた人も居たそうです。仕入れ先は行先の百円均一。売れ残りは捨てて帰っていたそうです。以前の百円均一はB品だったので、元値はそこそこのもの。何がB品か分からなければ、そりゃまぁ、通用するわけです。というか、皆さん見分けられますか? 世間の8~9割の人は、それが百円均一なのかどうか、正直分からないと思います。それを指摘するような、「陶器に詳しいオジサン」も、随分と減っていることでしょう。


と、小人閑居して不善な記事を書いてみました。はい。


論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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