師走

12月。昨日は楽志庵の定例茶会にて水屋を勤めさせていただいて。
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濃茶席にては謝茶、薄茶席にては無事との軸の茶会で御座いましたか。例月であれば日曜日・月曜日と行われるところでありますが、今月は日曜日のみということで、朝から非常に大勢の御客様がお越しになり、廊下は元より、一時期は寒い中玄関の外にまでお待ちを頂くことも御座いました。

ベテランの方々が差配されて、出来得る限り待ち時間の少なくなるように、という手配の中ではありましたが、随分とお待ちを頂いた方も居られようかと思います。

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濃茶席はちょっと、覗き見る間も御座いませんでしたので、薄茶席の花入。貞光氏の作。いつもながらに、古作としても非常に好ましい古作を選んで写されています。私も古いものを図録にせよ実際にせよ見るようにするのですが、着眼する古作というものが非常に共通していることが多く、また焼き上がりも非常に優れたものが多いので、学ぶことの多い先達です。伊賀・信楽の茶陶としては、形にせよ景色にせよ、まず第一にして、唯一かと思います。

茶席は・・・。私は善哉の用意を仰せつかりましたので。毎年の事ではありますが、濃茶席のまず第一のおもてなしでありますから、時間はもちろん、量の配分から、数量、餅の具合まで、いろいろと気を使う事の多い仕事。それだけに他をあまり見る余裕が少なかったのは反省点ですが、一応滞りなく。常に降らずとも傘の用意ということで数量の揺れ幅を予測しつつ。その上で点前もさせて頂いて、誠にありがたい限り。

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夕暮れの景色。今年の紅葉を見て、恥ずかしながら初めて「秋は夕暮れ」という言葉に納得と云いますか、「その通りだ!」という経験をした様に思います。それも自宅からの景色。僅かに4時前後、日の暮れてしまうまでの半刻程の間の景色ですが、これほどのものであるか、と、今更に気付いて。
 
楽志案の茶会の後は師を囲んでの食事があるのですが、今年を振り返ってという事にて。私自身としては同じもの、同じ景色からの発見・感得という点で、軸の面白さ、奥深さを少し感じられる様になってきているという点を思い浮かべた次第。まぁ、諸先輩方の感じられていることからすれば、初歩も初歩ですが。

「秋は夕暮れ」。何の変哲もない、それほど名物とも云えぬちょっとした紅葉、黄色混じりの紅葉が、夕焼けによって真っ赤に統一されるのが夕暮れの景色。決して紅葉ばかりが盛大に咲く姿、主役ばかりが勢ぞろいしていなくとも、夕陽の元では綺麗な紅葉になる。僅かな時間、それも落葉前の僅かな期間の晴れの日。ちょっとした山の景色が見事なものになります。お互いに引き立て合う姿にせよ、最も好ましいものでしょうか。

それを含めての、秋の夕暮れ。今年は紅葉を見に行く機会も無さそうではありますが。

ともあれ身近にも楽しみのあることを発見しつつ。
論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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