追善の暖かな日に

さて、昨日は追善茶会。比叡山は山麓の古刹西教寺にて執り行われました。歴代宗匠を始めとした方々への追善茶会にて、昨年より親支部の指導の下で青年部が茶席を担当して勉学の場とさせて頂いております。

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天候も非常に素晴らしく。遠景に藤の色が鮮やかに、季節らしい青空の下に咲いておりましたか。僅かに桜も残る山麓の静かな寺院です。日吉大社から程近くにあり、観光として訪れる方も次々と。僧坊?としても非常に広大であります。位置付としては天台真盛宗の総本山として、末寺400以上という話だそうです。

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庭園の整備1つにしてもそうですが、風の強いこの頃。しっかりと葉一枚も残らぬように清掃が行き届いております。なかなかこの季節、本当に毎日しっかり落葉を拾わないとすぐに荒れたようになってしまいます。由緒ある寺院でありますから、しっかりと清められた場所で日々のことが行われているのでしょうか。

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非常に広大な床の間。今回は拙作の花入を御使用頂きました。先日に窯出しをしたばかりの作品でありますが、宗道師よりも「侘びの風情が好ましい」とお誉めの言葉を頂戴致しまして、有難く御使用を頂きました。寿老人の写しでありますが、しっくりと華やかならず落ち着いた雰囲気に仕上がってくれたものです。重ね重ね感謝申し上げます。

茶会にては。私も幹事の一員として、外回りの下支えにて人員の不足ある場所、細々とした調整事などをさせて頂きました。水屋の中の仕事はそれぞれ経験を積まれている方も多いのですが、外回り、例えば案内係などは意外に難しく、また非常に気も遣い、臨機応変の対応が必要です。また点心に関しても、茶の不足、湯呑云々にしても、寒暖の対応としての暖房器具にしても、諸々気を廻すべき事多くして人員が少ないもの。よく思うのですが、茶会の後、御弁当を頂戴する際の席が粗雑であったりすると、諸々帰りの気分がスッキリとしないという経験もありますので、出来る範囲で至らぬながらに。


ともあれ。由緒ある寺院の、由緒ある場所での掛け釜です。ありがたいものですね。 

また続いての本日は遠路より午前、午後とそれぞれに御来客。暖かい日射しの嬉しい好日でありました。わざわざの御来窯、誠にありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

比叡山麓

さて、昨日は天候も好く、比叡山へと登ってきました。

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麓は坂本門前町。日吉大社の神社裏手に登山口があります。

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入口は比叡山高校の隣の路地にある階段を登り続けて行く辺り。
神社の受付の方に聞いても詳しく教えて下さります。

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あまり案内もなく、道はガラガラとした岩が多くあります。元々は穴太衆の石積みで知られる様に、石切場としても存在していたのでしょう。道沿いに電柱も一緒に山上へと続いているので、迷うコトもなく。比叡山の御坊さんが登るというと、何か修行の様な厳しさを想像してしまいますが、途上、学生さんが集団で登っておられたくらいなもので、それほど大変なものでもありません。

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斜面が急で、足場も悪いので下ばかり見てしまいますが、空を見上げても木漏れ日が綺麗なもの。 毎年の事ではありますが、本当に新緑の木漏れ日というものは綺麗です。緑の鮮やかなこと、活き活きとした色彩を感じます。頃会いとしても茶葉の収穫が始まりますが、あれも新芽の若い茶葉。柔かい性質そのままに、柔らかい光の透過を楽しませてくれます。

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途上、山登りの途中でしか見ることの出来ない場所もあり。 また足元に桜の花弁を見るに、見上げれば高い場所で咲いています。 比叡山では例年GWの頃に桜祭りが行われるのですが、今年はそれまでに散ってしまいそうな感があります。とはいいましても、咲いていようが葉桜であろうが、やはり桜は桜というものでしょうか。

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一時間少々で、聖域を感じるような道に到着します。穴太積の石垣が時代を感じさせます。
 僧堂に立派な石垣が作られていた時代。不必要として禅僧からは批難されていたものでしたか。

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程なく比叡山中堂へ。登山道からの参拝では入場料はありません。
法灯とは何か、という講話を聞きながら、ありがたく参拝をさせて頂きました。
  
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山頂からの眺望はありませんので、途上から望む比叡山麓を一枚。

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山を降りては日吉大社の参拝へ。
例年献茶式で訪れるものですから、とても親しみがあります。

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境内には名水も。宗道師も何度か茶事の為に早朝から汲みに来られたことがあると聞きました。茶道には名水を用いた点前も勉強させて頂くのですが、近江の名水としては著名なものでしょうか。ありがたいものです。日吉大社では滾々と、比叡山から流れ出る湧水が小川を作っています。

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ちょっと一息。今日は来客でありました。
明日は茶会の前日準備。明後日は追善茶会にて、再び比叡山麓へと参ります。

窯出し

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さて、一週間近くを経て窯出し。生憎の天気ではありましたが、ボチボチと。色彩は数日前に窯の中を見ているので、反省点などを色々と踏まえながらという辺り。窯の雰囲気を確認する為に入れておいた釉薬モノの色彩を見て、なるほど想定通りに焚けていたことを確認。と同時に、少し操作が過剰でありました様子を学ぶ事が出来ました。想定していた以上にカセ肌に仕上がっているのはその為であろう、という辺り。

カセていて、一見するとビードロは無いようですが、とはいえ灰は通例の様に載っています。決して灰量が少なかったわけでも、温度が低かったわけでもありません。窯焚きの采配次第で様々な結果を引きだす事が可能です。ガス窯の範囲よりも、もっともっと広範囲の操作が可能であるのが薪窯です。もちろん、それだけ難しいものでもあります。

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とりあえず、後列で焼成したタタラ製の試作品。「作家モノ」ではなく「窯モノ」という事になります。作家本人が作ったものではありませんよ~、という意味です。カセ肌を修正するためにガス窯で再焼成に掛けています。量販的なものとして、GWの信楽焼祭り(5月2日~5日、陶芸の森)で販売する際の売上主体として期待しているのですが、いかんせん現状種類が少ないので様子見です。そうそう、温度計が壊れてしまったので、温度計無しでガス窯を焚いています。まぁ滅多にこんな芸当をやる人は居ないと思いますが、何度も焚いて居れば出来るものだと思います。実際ガス窯と云えども最終的には温度計の温度よりも色見片で判断しますから、基本的な部分は同じです。毎回マニュアル的にガス窯を焚いている人でも、どの状態にすれば温度がどの程度に達するのか分りますね。薪窯に比べれば把握は容易なものです。と云っても繊細な温度管理が必要な釉薬もあるので、一応修理に出します。今は貴金属高騰のまま値下がりしていないらしく、熱電対(高温温度計)はものスゴイ値段になっています。

1時頃には焚き上がる予定。今週は週末まで色々と予定が詰まっているので、今の内に焼成です。

稽古、稽古。

さて、昨日は茶道の稽古。今日は茶道青年部の会議でありました。気付けばはや炉の季節も終わりとなり、風炉の季節へと移り変わります。

昨日の講話は「道具とは何か」・・・とても好い話でありましたのでブログには書かずに。とても簡単な話ではありましたが、奥の深い点に改めて気付かされました。何が茶道具で、何が茶道具ではないのか。その辺りの分類も色々と腑に落ちるものがありました。後、風炉のための灰を篩に掛ける作業などもさせて頂いて。それにしても灰というものは不思議なもので、とても綺麗でありつつ、陶芸でも同じく非常に大事にされるものであり、また畑にも非常に重要なもの。様々な活躍をするものですが、普通の方々には見向きもされないものですね。それを巧く活かすことで、とても素晴らしいものへと変わる。とても茶道らしい道具の1つでありましょうか。

さてさて。青年部の会議もありつつ。そちらの茶会も諸々と来週にあり、茶道関係の出勤日が多くなってきています。先日は研究会にて花入を御使用頂いたもの。続いても様々に機会を頂いて有難い限り。追々と気候も好くなり、茶会の機会も増えて参ります。

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今日は藤に棚を組んでおりました。既に花を付けつつあるので少し無理をさせた感じではありますが、2年前に藤棚茶会にて購入したものであったかに思います。随分と立派になって。たまたま山野草に詳しい方が来られていたので剪定して貰って。去年は秋頃に狂い咲きもしておりましたので、ようやく手入れをしてやることが出来ました。

なにくれと。茶花もそうですが、手入れこそ大事ですね。

あとはちょっと窯を覗いて。思っていた範疇の焼き上がりにほっとしています。

第24回 臥翠窯穴窯焼成記録

さてさて、焼いて参りました。まだ体がフラフラとしておりますが日記まで。

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第24回目の穴窯焼成。最近は2日間の焼成を行わなくなって、集中的に長期間の焼成を春秋に焚いています。窯詰めの終わったのが12日夕刻。そのまま火を入れて焼成に入りました。雪解けから乾燥期間がそれほどないので、意外に春の窯焚きは忙しくなることが多いのです。

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天候は順調。連日の春の嵐が落ち着いて来た頃合い。陽気もよく、夜もそれほど寒くなるわけでもなく。非常に焚きやすい天候です。気分も爽快。春らしい天気が嬉しい日々です。穴窯における天候というのは重大要素の1つ。これを疎かにしていては、好い焼物は偶然性に頼らないと出来て来ない。自然と共生的に創り上げていくことが難しくなってしまいます。「自然任せ」と云えば聞こえはよいのですが、実質が「放置」になっているようでは、「自然との産物」では無いのです。あらゆる伝統工芸の名品は、各地の自然を巧く活かすところから始まっている様に感じます。

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まぁそういうわけで。早速2日目にして温度計が壊れました。いやぁ、別に要らないんですが、私以外が焚く時は目安として重宝する側面もありましたので。窯の天井を補修した際の仕事が悪かったようです。とはいえ窯焚きに於いては五感があれば大丈夫。元より桃山時代に名品を焼き上げた陶工はこんなもの全く不要だったのです。元より我が臥翠窯にも、温度計が無ければ焚けないような焚き手は居らず。これまでの積み上げがあります。

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と、そうこうしている間にも時間は進みます。あっという間の3日目。山間の小さな窯場です。煙が上がっているからと、誰が怪しむわけでもありません。山仕事をして焚火でもしているのかな?という辺りです。朝型にはまだ霜が降りて、肌寒い風が吹いています。窯焚きの熱を取るには丁度頃合いの風でもありましょうか。おっとそうそう、地震もありましたね。焚いておりました。しかし多分・・・大丈夫だと思います。もちろん天井から砂が落ちて、いくつかの器がダメになっている可能性はありますが、棚組が崩れたり、器がこけるというような事態もなくありがたい限り。
 
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そうそう。自然の動きと申せば、自宅前の池のほとりにて桜も咲いていました。右は数日前に撮った写真。左が窯焚きの頃、今頃の写真です。我々人間の勝手な感覚からすれば遅いわけですが、この桜にとっては今が咲き頃なのです。廻りの桜が早いのは、やはり植樹による桜であるため。とても雄々しいですね。

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同じ自然で突風も。自然は人の意のままにはならず。さすがに6日間に渡る焼成ですから、ある程度の春嵐は覚悟の上です。この具合によって、春の窯焚きは色々と振り回されることになります。窯焚き作業自体も危険になりますから、突風が来ることを耳で聞いて、龍が通るが如く風の唸り声を聞きのがさない様にしながら焚き上げて行きます。毎年の事なので随分と慣れてきましたが、危険である事は変わりありません。疲れていても油断をさせてはくれません。

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近くで見ると2メートル以上の大きな炎も上がりますが、遠くから見れば小さなもの。人の出来る事というものも、自然の前には本当に小さなものであることを想います。タヌキは歩いているし、牛は柵を突破して徘徊をします。桜は咲き、風は吹き荒れ。どれ1つとして意のままに出来るものがありません。もちろん、窯の中とてどうなっているものか。

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薪もすっかりと消費しつつ。気が付いてみれば最終日へ。 もうずっと薪はこれ一本。間伐材かコワ材(丸太から四角柱を切り出した残りの廃材)です。今ももちろんですが、昔とて材木は貴重な生活資源。今で云う電気もガスも建築材も、全てを材木が担っていた時代の事を想いながら。薪材を最も無駄遣いした時代はやはり昭和だったりします。今は土も燃料も好き放題に使っていて、なかなか自然への感謝の度合いが著しく低い時代です。

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しかし昼は暑かった。気温は真夏かというようなもの。そして窯の不調発生。ここに来て想定外の出来事。窯は1300度の高熱原体なれば、出来る事には限りがあります。ともあれ、なんとか収まってくれて有難く。しかしこれで、完全に結果が分らなくなりました。試験的に思っていた事も投入して。意欲的に焚いた側面と、不調に拠る色彩と。どれがどう組み合わさり、影響しあうかは未知数。むしろそれが自然の美しさでしょうか。

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終了は予定通りの時刻にて。皆の協力ありてこそ。ともあれどうなっているものか心配ではありますが、 ともあれ無事に終えて何より。6日間に渡る窯焚きなればこそ、1人では到底不可能なもの。いつもながらではありますが、有難いものです。もちろん、薪の手配から何から。土の恵みにも感謝。

第24回穴窯焼成:4/12~17日 6日間 春穏やかな桜の頃に

ようやく

さて、今日から窯焚きです。もう少し窯詰め作業が残っているのですが、そちらが終わり次第という辺り。夜も起きだして作業をしたり、色々と厳しい時間も多かったのですが何とか間に合いそうな感触です。好い気候・季節は待ってくれないものですが、折好く春嵐も過ぎた頃合いでしょうか。

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ようやく山間部にも春が到来。少し散歩をした際に近所の桜並木を観覧。ともあれ作品の制作に当たっては非常に集中力が必要なので、合間合間に休息が必要で、場合によっては仮眠するような時もあるくらい集中して作業をします。頭が痛くなる事もよく在ります。まぁ別の話で乾燥の進み具合にはいつも頭が痛いのですが・・・。

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好い気候というのはともあれ有難い。自然の恩恵ですね。

今日から窯焚き。さてさて、気合いを入れて参りましょう。

桜の季節

さて、ここ数日は色々と。

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土曜日は守山市の桜祭り呈茶にて。副市長を始め、オーナー制で植樹された桜の五周年式典という辺り。土日は少々天候も荒れ気味という事で、なかなか花見という事では難しい側面となってしまいましたが、地元の和菓子屋さんによる桜の菓子もあり、呈茶を含めて楽しんで頂けたようで何よりで御座いましたか。ついで昨日の日曜日は大勢の方がお見えになって陶芸教室を少し。また午後からは自治会の予算協議会へ出席。今年は自治会の役員の一員として、何くれとなく会議もあり、様々な役割を頂いております。田舎の事でありますから、なかなか、新参者としては気苦労も多いわけですが、色々と好くして下さって、また早速から役員としての仕事を任せて下さるというのは有難い信任で御座います。まぁ・・・ちょいと夜中まで宴席となってしまいますので、その辺りは会計としてちょっと気にならないわけでもないのですけれど、皆さんとても近所付き合いも深いのはやはりこういった場所が在ってこそ。無駄遣いと見られがちなものにも、色々と見えない効果があろうかと思います。


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で。今日は楽志庵の定例茶会。自分なりに、少しは茶会を色々と見たり、また水屋に入らせて頂いておりますが、重ねるほどに、楽志庵の定例茶会は学ぶ事も多く、また非常に魅力的な茶会であることを感じる様になりつつあります。最初の頃でこそ、好い道具が出ていることなどの表層的なものばかりに気を取られていましたが、何も分っていなかったのであるなぁと改めて思い・・・。いや、この感想はいつもですね。そういったものを色々と重ねさせて頂いております。水屋方として、非常に学ぶことの多い実践の場であります。茶会を通して、宗道先生から色々な話や訓話を伺うことが出来ます。

濃茶席は沢庵禅師の詠まれた三歌にて。瀬戸は藤四朗景正。堂々たる大きな茶入れで、見事な姿に景色。申し分の無い凛とした姿にて銘は「春山」。禅師と共に渡海して唐物茶入を学び、その技術を瀬戸に持ち帰ったという陶祖の作。半ば実在の疑われる人物ではありますが、瀬戸には神社もあり、陶芸を始めた頃の思いも関わって感慨もひとしおでありました。朱塗の手桶にては一風、山野にて花見の一席という風を感じるような心地でありましたか。

薄茶席は右写真にて「花無心」。宗道師からもこの禅語について訓話もあり。誰のために咲くわけでも、誰かに見て貰うために咲いているわけでも無い花の姿。花の尊さについては以前より宗道師の訓話に在り、なかなか。特に私の仕事などもそうなのですが、如何に手間暇を傾注したとして、では他人様にそれがどれほど伝わるものかと言えば、数割も伝われば上々というのものが常々の世界。それだけに。分りやすいものを、芸術家らしいような作品を作って、誰にも伝わる様なものへ、手間暇のコストパフォーマンスといいますか、そんなものを大事にする人が多い昨今。伝わらないものを無駄といって省いてしまう世の中です。と云っても、私も随分と悩んだ覚えがあります。悩んでいた頃合いに、同じく楽志庵は濃茶席にて「万里一条鉄」との禅語を訓えて頂いた事を併せて思いだします。余分な事を考えずに、作品に打ち込むことでしょうか。そんな花にこそ、植樹された桜街ではんく、山中にひっそりと咲く桜にこそ、私も一層の魅力と共感を覚えます。

そうそう。水屋方。これまでは定例茶会は日曜日と月曜日にて、月曜日の水屋にて勉強させて頂いておりましたが、今後は日曜日の水屋方にて勉強をさせて頂く事に相成りました。色々と育てて下さった諸先輩方には深く感謝する次第。今後とも頑張って参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

正面から

ここ数日は会議やらなんやらと忙しくしておりました。昨日は茶道の稽古。朝の講話では「正面の大切さ」という辺りでしたか。「正対する」という言葉がありますが、常日頃からの教えとしても、なるほど非常に考えさせられる事は多く、また難しい課題であるように思います。例えば茶会1つにしても、道具や趣向に逃げることなく、正面から茶道をする、という様な事を、宗道師の茶会から感じることがあるように思います。

私自身としても。何事も正面からやろうとする様な処があり、古伊賀にせよ作品にせよ、また茶道にしても。ともあれ堂々と王道を歩みたがるようなところがあります。例えば「写し」などもそうですが、多くの作家は「写し」を作品としては好まない。本物と比べられるのが怖いというか、完全に実力的なものが出てしまうので、あまり手を出さない場合が多い。出しても個人的な趣意で改良?したり、何かしらアレンジ?のような事をする場合が多く、また古作を手本としている事もあまり大っぴらにしないようですが、私はそういった手法をあまり好みません。例えばちょっと奇抜な形にせよ、モダンだの何だの云われようとも、「古いものを手本にさせて頂いています」とハッキリ言います。でもなかなか、茶道以前には多少逃げていたような処もあったかなぁ、と思い返す事も。常々気を付けていないと、正面というのはなかなか、すぐにズレてしまう様に思うので、常からの洗心を心掛けたいものです。稽古場の軸は「時々勤払拭」でありました。

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そうそう。昨日は刷毛目の茶碗を見て頂いたり。先日ガス窯で焼いていたものです。初期のものが一番左。コレはちょっとありません。中央のものはその改良版ですが、これも物足りない。3度目の正直で右の辺りに到達して、ようやく少しばかり道筋が見えてきたかなぁという辺りです。結局小細工無しで古いものに倣ってみると良くなる事も多い。

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トルコ青も少し改良作業中。といっても辰砂になっているのは御愛嬌で、これは試験外のものです。逆にこういったものでは本歌や目指すべき処が明確では無いので、諸々手探り感もあります。どういった器が本当の茶道に適うのだろうかという辺りを手探りで考えながら。なかなか最初から道筋が分るというわけには参りませんが、色々試験をしている処です。


桜がすっかりと満開になっている様で。いや、心の余裕が無いのか楽しむ時間が少々無いようではありますが、昨日の暖かさで一挙に山間部でも桜が開花したようで、朝と夕刻前の往復道中では景色が随分と変わっておりました。「3日会わざれば」どころか、朝晩ですっかりと様相が変わって、さしずめ「君子豹変す」という辺りでしょうか。今日はこれから呈茶の手伝いへ出立します。少し天候が悪いようですが、さてどうなります事でしょうか。

まだもう少し

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さぁて。なかなか破袋が出来ません。というか、巧く作れたのに翌朝には潰れているのですよ。まぁいつもの事で、この写しは本当に難しいというかなんというか。もちろん土を調整したり、色々すれば容易に出来ることは出来るのですが、この危うい成形からあの亀裂は産まれているわけですから、なんとかしたいもの。時間的にひょっとすると今回は窯に入らないかもしれません。ちなみにこの後作りなおしたものも、今朝に見たらダメでした。

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春の陽気と思いきや。ようやく僅かに開花が見られる辺り。世間ではすっかりと満開見頃であるそうですが、山中はまだまだ。同じ桜と云っても、華の開く時期は環境や木々によって様々。日陰、日向、気温、気候、樹齢などなど。一斉に咲くのはむしろ不自然で、それぞれが咲くべき時に咲く。遅咲きもあれば早咲きもある。咲くべき時に咲くのが実際なので、開花宣言と云われてもピンとは来ないのですが、植樹された桜は確かに一斉に咲き誇る様です、近隣でも工場廻りや河川敷は一斉に咲きつつあります。

春とは云え、今少し灯油も買い足して。そうそう。一昨日に信楽焼祭り、例年通りゴールデンウィークの2・3・4・5日の4日間開催なのですが、そちらの説明会・抽選などへ行って参りましたか。そちらの作品も作らねばなりません。今年はちょっと両親の製作したタタラの品物なども販売する予定です。といっても元々は私が作っていた豆皿などで、手順や細工の順、検品などもしておりますので御安心を。右の写真に一部が映ってますが、いくつかは薪窯で焼くので、なかなかお得な品物になるかもしれませんね。

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ちょっと薪窯もあり、あと自治会の会計予算組の仕事もあり、ちょっと困っていながらにガス窯を焚いています。今焚いておかないと薪窯の後になってしまうので、取り急ぎの焼成です。明け方には焚き上がる予定かな。薪窯の日程も近いのですが今週末辺りは茶道と自治会、その他諸々で、それぞれの準備作業もあり。ちょっと日程厳しい・・・という辺りです。

さてそろそろガス窯を見に行ってきますか。焚いていると落ち着いて作れないのが困りものです。
論者:近江の苔

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。かつて古伊賀が焼成された集落に近在。詳細はWeb・交通案内記事など。

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