名古屋三越 個展中

さて二件目は水野先生の個展です。

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前日搬入より瀬戸入り。名古屋三越へと搬入作業でありました。私自身も百貨店に入るのは久しぶりですね。催事などの頃はよく廻っていたもので懐かしい。今回は美術画廊なので裏舞台が見えない様になっていて、入場などは全て普通の御客さんと同じ形になります。

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設営作業中。私意外にも御二人手伝いに来られて、画廊の方と五人で作業。並べるだけと思いきや、これはなかなか大変な作業なんです。額の位置1つにしても、成功を期待すればこそ色々と思案せねばなりません。この配置がいいか、いやこっちがいいか、などと試行錯誤しつつ、意見を出し合いつつ。

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展示の配置などは私がさせて頂いて。水野先生は製作の疲れが出たのか少し疲労気味という辺りでしたので、ゆっくりと本番に備えて頂きました。数年振りの個展ですから、色々な方に連絡を取られておりました。呈茶に関しても諸々百貨店と打ち合わせしつつ。さすがに三越でありますから、ある程度了解されているものでしたか。晩御飯は水野先生を応援して下さっているかたがステーキ店へ連れて行って下さって、楽しい一時を過ごさせて頂きました。


で、今日から個展。

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色々と心配はありましたが、朝から大盛況でありました。何せ数年振りの個展という事もあり、多くの方が駆けつけて。遠路の方も多く。また逸品をお買い求め頂いた方も。呈茶も非常に好評頂いて、皆さんにゆっくりと見て頂きつつ。私自身も師匠の作品については解説が出来るので、営業補助もこなしつつ。名古屋三越さんの画廊としても、これだけの御客さんがというのは昨今あまりないというお話でしたか。

ともあれ。まだまだ初日です。既に在庫が少し危ういものも。今回の個展では、従来の茶碗限定という辺りを少し解除して頂いて、手頃な価格にて食器類も提供させて頂いています。まぁちょっと、先生の予定では青磁や藁白釉なども製作されていたのですが、「十分な作品にすることが出来なかった」という事で、半年ほど試行錯誤されていた品はお蔵入り。天目釉揃いの個展となっておりますが、さすが本領だけあり天目の景色は見事なものが多く。

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本日は有難うございました。明日もどうぞお待ち申し上げております、と先生より。

お暇の有る方は是非是非お越し下さりませ。

如月茶会

さて、ようやくゆっくりと更新が出来る時間が採れました。今日から水野先生の個展でありまして、帰宅してホッとしている辺り。搬入ならなんやらとバタバタとしておりました。

と、その前に茶会の記事を先に書いておきたく。

先日は月曜日。楽志会の定例茶会。ロイヤルオークホテルは楽志庵での茶会。二月となれば、利休忌を前にして、という辺りです。月々の様々な茶会があるわけですが、格別のものでしょうか。特に濃茶席を伴う茶席ともなれば、緊張もひとしおというものでありました。朝からは雪の積もる中、いつもながらに色々な方がお越し下さりました。

茶会にては利休様の遺偈。茶会の本領は濃茶席にこそある、と教わっているわけですが、今月は何より深い席という事になるのでしょうか。その遺偈も、色々な解説がされていて、また読む事も多くありますから、触れる度に色々と文言の意味を考えてみたりします。宗道師の訓話にては、この遺偈を常に忘れずに居ながら修行を積んでいく事がとても大切である、というお言葉でしたか。それだけ、意味の深い、汲み取ることの出来るものが膨大な言葉であろうことを想いつつ、今の現状で感じるだけのものを考えながら。ありがたい事に、お客様の少ない席に相伴をさせて頂いて。利休時代の道具組を再現するかのような取合せを前に、そういった話を頂戴致しました。

また薄茶席にては筒茶碗にて。点前もさせて頂きました。「梅一枝香」。去年でしたでしょうか。茶道を始めて、梅の花というものの奥深さを知るようになって。従来はそこまでしなかったものですが、梅の魅力というものを近くで見てみようと、雪の積もる中、自宅の丘上に咲いている梅を見に上がったことがありまして、そうすると梅の香りがしたんです。普段それほど感じないものですが、「あ!」と思うくらい。この御軸を拝見させて頂く度に、それを思います。ちょっとの進歩かもしれませんが、一歩ずつでも色々なものを感じられる様に、また有難さというものを考えられるようになりたいなぁ、と思いつつ。

そんな茶会で御座いました。ちょっと日記まで。

今日も雪。

今日は諸々の用意に買い物へ行って、あとは削り仕事を済ませてという辺り。淡々としたお仕事の日々です。とはいえ、昨日は青年部の飲み会に遅刻してしまったり、何もなく過ごしていたわけでもないのですが。

さて、明日は楽志会、ロイヤルオークは楽志庵での定例茶会水屋。袴にアイロンを掛けたりという辺り。何だかんだと、特段あらかじめ用意するものというのも無いわけですが、しかし気になりつつは過ごしている感じです。

で、明後日は水野先生の個展の前日搬入がありますのでそちらへ。留守が多くなりますが、片道一時間半なので帰宅も考えております。その方が先生も疲れないし、私もまぁ、百貨店は朝がゆっくりなので意外と楽なのです。10時の開店までに入っていればよいという辺りですから、家を八時前に出れば十分に間に合うので、帰宅したとしても随分と楽な通勤であります。荷物も特にありませんので。

電車は・・・さすがに厳しいと思いつつ。調べてはおらんのですが。

ともあれ時間があるようでしたら、PCを持って行ってWEBサイトの更新作業をしようかと考えております。と、そんなこんなを考えているとなかなか更新出来ずにおりました。

今日も雪が降って。もうすこし寒い時期が続きますね。

冬も山場

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今日は山で道づくり。去年の今頃も他の場所で道を作っていたような気がします。写真の場所から、山の斜面へ上がるための登り口。最近親父が山の整理に来てくれていて、細い木々の間伐や、雷台風などで倒れてしまっている雑木の切り分け整理をしてくれています。私も二年程前に1人でやったのですが、なかなか大変な作業なんですよ。

御仕事はボチボチ。試験はあまり進んでおりません。

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まぁちょっと娯楽ですが。ケーキ。毎週嫁さんが挑戦中です。私も何回か作ってみましたが、なかなかスポンジという奴は奥が深い。ああだこうだと云いながら、ちょっとづつ改善を加えています。意外とすぐに出来るものなのですが、イチゴが高いんですな。今は季節なので少しは手に入り易くなっておりますか。イチゴの栽培は難しいとか。さすがに果物の栽培には手をだせずに居りますが、そんな冬の日を過ごしております。凍結する真冬。春に個展でもする方はいざ知らずでありますが、そうでなければ、一年で最も仕事量の少ない時期であります。

三寒?

数日寒い日が続きましたか。雪の日もあり、丁度出掛ける用事があったのでなかなかに難儀を致しました。ここ数日は・・・特に進展なし。寒いので仕事もせずに居りました。ちょっとここ最近、ネット上、別のところでも文章を書いたりしている事があるので、こちらに書くのを忘れてしまうことがあります。

陶芸とは関係の無い分野。歴史関係ですが、色々とネットのみ?の友人というものも出来て、そういった辺りでしょうか。ネット上のみという関係は、何か色々と、年齢とか容姿とか職業とか、全くそういったものが無いので、もちろんよくない面もありますが、気兼ねなく話が出来るという側面もあり、色々と不思議な感じがするものです。まぁ田舎でありますから、そういったものも色々と楽しく感じる面も多く在ります。

そうそう。FaceBookやTwitterは動かしていません。ただWebサイトはそろそろ更新をしたいと思っています。水野先生のWebサイトも含めて。随分と見栄張り?な側面が見えるサイトになっているので、今の自分の感覚からすれば色々と不満が大きいのです。とはいえ、一般的な感覚からすれば、逆に物足りなくなってしまいそうな気もするのですが。

作品の事も含めて。そうそう。個展はもうしばらく先の事になります。当面もう少し色々と修行に専念致します。とはいえ色々な場所で使って頂ける機会も御座いますので、自分から何か営業努力をする段階にはないという話です。色々と深めるべき事も残っております。次は四月の焼成です。今度は少し焼き上がりも変えて行く予定なので、作品にも少し考えるべき処があろうかと思いながら。そろそろ土掘りに掛かろうかと思っております。

寒いながらに。嫁さんが数日来体調を崩しています。皆さんもお気を付けて。

心得のこと

今日は茶道の稽古。実践的に袴を着用しての替茶碗(茶会で多く用いられる点前)を繰り返し指導して頂きました。着物に関しては常日頃から稽古用の着物ではありますが、着用しての稽古に励んでいます。とはいえ実際的には袴が付いて廻ります。茶会実践の機会が多いからこそ慣れて来ましたが、まだまだ不十分な点も多いもの。袴を付けるというのはもちろん、正装を意味するわけであり、また袴自体も高価なものですから、なかなか、こういった機会というのは少ないものです。

朝の講話にても。道学実の修練について。その気になれば稽古場には如何様にもそれを学ぶ用意がある、との御言葉。なるほど、言われてみれば、稽古点前も本番と同じ様に心を尽くして、と指導されるものの、では点前稽古で袴まで着用して・・・という事は無かったわけです。いやもちろん、全国どこの稽古場でもほとんど行われていないものであろうかと思いますが、その気になれば毎回に着用しての稽古だって、可能なわけです。ちょっと安い袴を探してくれば、特に昨今は非常に着物関係のリサイクル品が安い。少々サイズに目を塞げば、袴でも数千円で手に入る。いや、もちろん実践というのは形だけの事ではありませんが、稽古として更に充実を想えば悪くない考え方であろうかと思います。

あとは・・・感謝の心の習得。感謝の実践。基本の基本を本当に習得しているか?、という話。。何事も基本というのは一番難しいものでしょうか。そういった意味で改めて感じてみると、やはり師匠が一盌を頂く姿など、非常に勉強になります。師匠からは御家元、大宗匠が戴かれる際の境地、実際の様子を目標にするべく仰られます。同じ茶碗であるにせよ、その茶碗が良く見えたり、また茶が非常に美味しそうに見える不思議。なかなかその境地というのは遠いものであろうかと思いながら、う~ん、しかしこういうものは習得する方法にマニュアルがあるわけでもなく、非常に奥深いものです。ただその境地に至った方々の、「人」としての手本があるのみですから、例えば献茶式にせよ、御家元や大宗匠が来られて、献茶をされて、また茶席にて茶を戴かれる姿など、改めてよくよく勉強させて頂いて、大切に学びたいものであります。

今日は・・・続き薄、替え茶碗、平花月、三友など。花月稽古も動きの多いもので、もちろん茶会に於ける運びの基本でもありますから、袴を着用しての立ち居振る舞いに於ける稽古としても非常に勉強になりました。う~ん、袴1つでも色々変わるもの。機会があればまた挑戦したいものであります。

と、今日の稽古日記まで。

感覚のもの

昨日は色々と。急ぎで様々な方に助けて頂いたものを、まとめ上げての納品へ。いやしかし、やはりネット通販の部分だけは信用出来ませんね。唯一ギリギリまで遅れたものは、やはりインターネットで手配したもの。以前もこういうことが何度かありましたか。即日発送などと書いて注文を採り易くするという手法は実際的にもはや当然の如くに書かれているわけですが、実際にそれを履行する業者というのは少ないのです。ヤレ在庫がどうこう、手配がちょっと、などなど。元よりネット業者というのは経営人数も少ない事が多いので人手が足りないのです。発送の手間暇などを知っていればなるほど、当然ではありますが、だからと云って半ば虚偽のような納期や在庫を記載するというのは・・・

あ。別の話になってる。

それで。桐箱を仕上げて納品へ。受け取られる方の楽しみもありましょうから今は書けない話ですが、誠にありがたい話です。業者の方々にも色々と無理を御願いして、快諾頂いた辺り。共々、喜んでいただけると嬉しく思います。また、酒盃の紙箱なども注文して受け取ってきましたか。こちらも50周年の記念品でお世話になった山口一心堂さんにお願いしたもの。何くれと、色々な方々に助けられてこそのものであります。

そうそう。納品は宗道先生にお願いをして、先方へ納めて頂く事になりました。寄せて頂いた際には点前稽古まで付けて頂いて、有難いことでありましたか。ちなみに明日も稽古で御座います。

と、これで1つ一安心。

あと・・・は。焼成結果。こっちはダメでした。

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①藁灰。薪で一回焼いたらどうなるかって辺り。焼き直してみてもヤッパリだめ。水野先生に調合の点で指摘を貰っているので、その辺りを実施してからの再試験です。②粉引×トルコ青。う~ん、微妙だ。というか、ダメ。やっぱり土モノにトルコは難しいのか。
 
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③刷毛目。こちらも・・・微妙。これでは人前に出せない。刷毛の見直しと、刷毛目の釉調整を実施予定。またぞろ茶碗を挽かないといけません。意外に難しい。還元を効かせてネズミ色系にした方がいいか。う~む。ともあれこれでは話にならないのであります。

あとは菓子鉢を挽いて。トルコ青の菓子鉢も、少し改良する点があるので、その辺りの試験です。ともあれ試験、試験。まだまだ勉強するコトばかり。自信を持って使って頂ける様な品に仕上がるまで、修行を続けるのみであります。

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少し暖かい日が続きました。椎茸の成長にも春への芽吹きを感じます。

寒い寒い

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寒い寒いと云いながらガス窯焚いてます。雪積もって来てるので・・・やばいです。次の窯調整は深夜1時頃。車ちゃんと出せるかなぁと思いながらブログを書いています。距離的には近いのですが、小さな山を1つ越える道なので勾配が強く、スリップすると色々困ったことになります。

記事の更新には少し時間があいてしまいました。ちょっと色々気になる事も重なっていたので、ついつい忘れてしまって。1つには大事な御仕事で諸々のこと。2つには刷毛目の試作について窯詰め焼成のこと。3つには水野先生の個展の事。それぞれ抜かりなく進めたいものが詰まっていたので、こちらに気が廻らずにおりました。1つ目の事案は、色々な業者さんに無理を御願いして、どうやら無事完了の目途がつきました。二つ目の事案も、一応の試験焼成まで漕ぎつけて、あとは結果待ち。

三つ目。そろそろDMも回っているので宣伝しようと思いつつ。今月27日より一週間、名古屋三越にて水野先生の個展が行われます。御恩返しも兼ねて色々とお手伝いをさせて頂くのですが、様々水野先生も適宜御相談して下さるのでありがたく。こちらも任せて頂いた仕事があり、気に止めるものも多くあります。


ええっと・・・。なんだっけ。ちょっと頭の中がまだゴチャゴチャしているので、また書きます。とりあえずガス窯を終えて良い結果が欲しい処です。

寒い季節も

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朝になってみれば積雪。昨日は朝から少し雪が降っていて。稽古も寒さの盛りでしょうか。甲賀地方では田村神社の厄除大祭が2月中旬に行われ、その日を境にして春へと温暖になっていくというような話を聞きます。2月の17~19日にて、平安朝の頃から続く大祭です。

稽古は来月の八坂さんへ向けて、替茶碗の実践稽古。非常に格式の高い茶会でありますから、師匠との御縁・引き立てで水屋に入らせて頂ける事を感謝しつつ。天満宮の明月舎も同じくですが、こればかりはさて、全国のどこの先生方の所へ行っていても、経験させて頂ける事と、他では不可能な事というのがありますから、貴重な経験であるだけに、さてさて心して掛からなければなりません。言葉1つにしても、稽古なれば尚更に完璧なる習得を実践したいものであります。

朝の訓話は、素直であるべき事の大切さ。そう、素直っていうのはとても難しい事だと思っています。器1つ作ってみても、やれ見栄だのなんだので、色々な細工をしてしまったり、無用な装飾で誤魔化してしまったり。なかなか、素のままに真っ直ぐな事を行うには、意識の中で様々な障害を抱えてしまって。私も以前に比べれば随分と鍛えて頂いているのですが、まだまだヒネクレ者であります。もっともっと、ただ在りのままに作るだけで、古伊賀に迫れるような作品が作れないものか。茶の道という面だけでなく、そういった事にも直結してくるものであると思いつつ。

また稽古締めでの訓話は、濃茶席の大切さ。茶道の心が籠められているのは濃茶の席。如何に多くの茶席を廻ろうとも、薄茶ばかりでは効が薄く、薄茶は、あくまで濃茶の先にある薄茶で在るのが本来であると伺って。特に初心の我々にとってみれば、薄茶席よりも濃茶席を経験させて頂く機会を大事にしなければならないのだなぁ、と改めて感じ入りつつ。確かに、色々な決まりごとも、多くは濃茶を想定してのものですから、その経験が少ないというのは、様々、本質的な部分の勉強が出来ていないことになるという事に、改めて想到しつつ。とはいえもちろん、濃茶席というのは滅多になく。近江では初茶会、夏の朝粥茶会、あとは楽志会の定例茶会に於ける宗道師の濃茶席でしょうか。昔は「茶一服とは本来濃茶の事である」という話も以前に伺ったもの。今年はちょっと、濃茶席をしっかりと観察?して行こうかなぁと思案をしつつ。

あと・・・昨日に窯出しした菓子鉢について、指導などを頂戴致しました。これもちょっとした寸法の事です。そう、ちょっとした寸法ですが、この「ちょっとした点」こそ、大事な心配りでしょうか。茶道と製作と。様々同一の中での修行である事を感じつつ。今年もやがて、春がやって参りますね。

久しぶりの

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はいっと。昨日は夜から窯詰めて、そのまま焼成へ。焼いたのはトルコ青。
久しく釉薬の在庫が切れていたので、頑張って調合を続けておりました。
元の通りの色合いで焼き上がってくれたので一安心です。微調整の手間少なし。

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あと刷毛目の調整。刷毛をとりあえず作りました。稲藁は田舎なのでいつでも在庫あり。
こちらは焼成温度が違うので、別途。明日は茶道の稽古なので明後日に焼成しようかと。


今日は来客ありて。陶芸の学生さん、といっても定年されてという辺りの方々ですので、ロクロも挽いた事がないという辺りの方々。結局何だか色々なことを一方的にしゃべっただけになってしまった様な気もしますが、参考になれば幸いという辺りでしょうか。他、ありがたい話もまた頂いて。とはいえ急ぎの案件と相成りましたので、色々な業者さんと連絡を取りつつ、なんとか無事に全て手配が完了してホッとしております。

というわけで、徹夜で朝まで焼成⇒仮眠&掃除⇒来客応対⇒事務作業⇒窯出し⇒釉薬掛け⇒窯出し品のハマ処理⇒今 という感じで、あぁ、そろそろ眠らないと明日は茶道の稽古であります。


ではでは、御休みなさい~

信楽焼ってなんだっけ?という時代

さて、ようやく動けるまで体調が回復したのが昨日。夕刻に釉薬を掛けに行って、今日は少々大津に所用ありてお出掛けをしておりました。今からガス窯詰めて焼成に入ろうかなぁと思いながらブログを書いてます。いやはや、皆さんも食当たり?にはお気を付け下さりませ。初めての経験でしたが、なかなか大変なものですね、あれは。

ん・・・と。街中へ出たのでその話でも。いや世間は2月14日のイベントを中心に廻っているらしいではないですか。百貨店の近くで在りましたので少し覗いてみたりも致しましたか。まぁ例によって変わり種がありますが、酒盃にチョコレイトなるものを嵌めこんだ商品などがありまして、何やら取材を受けておられましたか。あ、なるほど広告の真ん中にも載っていて・・・。

ん?

「これは信楽焼で作家モノのグイノミなんですが・・・」

おいおい。またか。ていうか、デカデカと広告にまで丁寧に「信楽焼」と銘を打ってくれている。いやさもう慣れっこですけどね。マスコミと商売人と、無恥&無知な方々の結集というのはいつもこの程度です。信楽土に灰どころか灰釉を塗ってガス窯で焼いたものってのは・・・典型的な偽信楽っていうか、贋物でも最低ランクの贋物というか、素人でも騙されないというか、こんなものを信楽焼と称して売る作家も、いやそれを信楽焼だと思う商売人も、いや百貨店も・・・?、いや取材してる人々も・・・。みんな滋賀県の人間なのに何も知らないんです。まぁ滋賀県の工藝品ってのはこんな扱い。これが備前なら大事になってますな。まぁ例によって偽灰釉以外にも鉄釉のどこでも陶器、粉引他、ご丁寧に各種「信楽産陶器」が「信楽焼」として並んでいたわけです。

前も書いたので細かい事は書きませんけれど。

簡単に云えば、「滋賀県産牛肉」を「近江牛」として売ってるんです。

そらね、「近江牛は滋賀県産牛肉」ですよ?

でもね、「滋賀県産牛肉は近江牛」でしょうか?違いますよね?

 滋賀県産牛肉ってのは、最後が滋賀県ならOK。つまり肉になったのが滋賀県。アメリカから牛を輸入してきて、滋賀県で2~3日飼育して肉にしちゃえば、「滋賀県産牛肉」になるわけです。近江牛みたいに飼育日数など細かい取り決めを充たす必要なんて何にもないわけですよ。

同じ様に信楽焼もですね、例えば伝統的工芸品指定という、これは御役所の、まぁこれも色々問題が多い組織ですが、伝統工芸士という方々の云う所の「信楽焼」にしたって様々な条件や素材が指定されているわけです。産地色々ありますよね?天然原料を使わなければならんとか、なかなか厳しいものも多いわけですよ。 信楽で売ってる土は信楽産の粘土じゃないとか、そんなトコまで言いませんけれど、まぁ細かい点が色々あるんです。知りたい人は工房見学にでもどうぞ。

まぁ実際、T島屋百貨店、本店の美術画廊係員でさえね、登り窯って何?っていうレベルです。そういう時代なんですよ。だから、知らないのは仕方が無い。でもね、調べましょうよ。デカデカと広告を配って、もうどこの百貨店も、スーパーも、「信楽焼」って書いちゃってます。いやさ、信楽の商売根性ってのは昔からそんなものであろうとは思います。「信楽”産”も信楽”焼”も大して変わらないよ?タヌキだって信楽焼でしょ?」なんて言ってマルめこんで売っちゃうわけです。大した悪気もなく。でもね、知らない人が増えて行くと、それが大手を振ってまかり通ってしまうわけです。 しかし但馬牛を神戸牛と偽るだけで大問題になる世の中でですよ?ここでは「滋賀県産牛肉」が「近江牛」。そらね、素人に肉の味は分らんかもしれません。でもそういう問題じゃないですよね?商売人にも誇りあるべきですよね?

「プロなら客を圧倒するような知識を仕入れて勉強せにゃぁならんぞ?」とは水野師匠の言葉。
「師匠たるもの、弟子の三倍の勉強と稽古をして研鑽を積まなければならない」とは宗道師匠の言葉。

少し勉強すれば、「信楽で作られている陶器の99%以上が美術工芸の分類に於いて"信楽"の名を冠する事は不可能」なるものであることは、本当に簡単に分ることなんです。適当なことを積み重ねた結果、嘘が本当になってしまってるです。信楽焼の伝統的なものを踏まえた上で、伝統技法に上乗せして新しいものを作っている様な、そんな代物でも何でも無いんです。他府県から来られて、全国産地の粘土から合成釉薬で、全く関係の無い焼物を作っている作家がほとんどなんです。それが、今の信楽という産地なんです。「信楽は安モノ産地」とか言われて、自分では「開放的な産地」って言ってみたり、でも、つまりそういうことなんです。あ、これは関係ないや。

いやチョコレートイベントはいい。別にいいんです。チョコを中に入れてもいいけど、贈るなら「桐箱入の酒盃に、チョコレートを添えて」あげればいいじゃないですか。そりゃぁ貰ったモノであればこそ、それが贋物だろうが父君にはいい思い出になるのかもしれませんけれど、折角なら本物を贈りましょうよ。チョコレートを溶かしこんで、千円やそこらで複数個入る様な値段に、本格的な工藝品が、それも作家品が、一体全体なるわけないじゃないですか。それを誰も気付かないままに、それも贋物をですよ、広告は真ん中に載せるわ、テレビは取材しているわ、雑誌らしき人も詳しく聞いて写真を撮っているわという辺り。

まぁ・・・まぁまぁ。企画したであろう方に、あとで「これ・・・れっきとした信楽焼じゃないんですよ?」とだけ、こっそりお伝えしておきました。さすがに何もしないのはと思ったので。しかしね、「どこか」の時点で「誰か」が「信楽産陶器を信楽焼」に変えちゃった」んですよ。百貨店さんもね、「まぁ大丈夫でしょう」と言っちゃうようなトコがあるんですよね。誰も止める人は居ないので、今は官公庁のパンフみたいなものでも普通に。そら役人さんも知らんです。とにかく、ほぼ既成事実になってます。

滋賀県の工芸に対する視線水準。
湖国近江における工芸界の力量。

こんな話は色々とね。だから私は新聞とか広告ってのが好きじゃないんです。実際に新聞も取ってないし、テレビもほとんど見ません。他のね、例えば備前さんなんかだったら、絶対にこんな事は許されて無いと思うんです。

ん?あれ?めっちゃ暗い感じの記事になっちゃいました。すいません。病気上がりだからかなぁ・・・。こういうコト書いてると商売人さんからすごい反発されます。でも大事なことですよね?ま、いいや。何か明るいネタ探しておきます。とりあえずは自分の仕事に専念しないといけません。晩御飯食べたら窯詰めに行ってきます。ではでは~。

ぐったり

食当たりなのか胃腸風邪なのか分りませんが・・・寝込んでます。寝て起きては吐いて、ぐったり。もうそろそろ勘弁して欲しいです。突発的な感じだったので食当たりかしらん。まぁどうせ病院には行かないので、適当に胃薬を飲んで誤魔化しつつグッタリしています。

あかん・・・仕事が・・・

如月

あっという間の二月ですね。寒い寒いと云いながら、梅の咲く季節ともなれば次第に春も近い事を想いつつ。節分ですね。この歳になってようやく気付いたのですが、「豆を撒く」とは云いますが、要は「豆を蒔く」ということで、これから芽生えの季節が在り、春には様々な植物が育ってくるという節目。なかなか昨今は畑をする様な人は限られているのかもしれませんが、種を蒔くというのは色々と将来を楽しみにしつつ蒔くもので、畑仕事の大きな醍醐味の1つですね。なるほど、豆播きというのは風流なもの、節分というのは何とも素晴らしい行事なのだなぁ、と思いました。

で、2月の朔日は茶道の稽古でありました。梅という花の素性?と云いますか、初花として、百花の先駆けとしての花であるという話を聞いて以来、2月の厳寒も楽しいものだと思う様になっている様な気がします。とはいえなかなか、寒いので行動は鈍りがちではあります。

朝の講話は茶の在り方について。人を感化・感動させるような域を目指すべしという訓示を頂きました。楽しい、楽しいというような趣向のものではなく、もっともっと深いものを。実際に私にしても、師匠の夜噺の茶事に相伴させて頂いた際の感動というものが色々な原動力と云いますか、目指すべき茶道の方向性を安定させている様に感じることがあります。ありがたいものであるなぁ、と、本当に感じるようなものを。また、陶器についても同じ事ですね。見ていて楽しい器というものもありますが、やはり人を感動させるような器で在るべきという事を思います。

稽古は平点前を中心に。今年も茶会多ければ、基本を大切に。青年部の茶会も様々控えていることもあり、半東の実践稽古なども付けて頂きました。日頃茶会に出てはいても、なかなか覚たるものというのは掴めないままに居るものですから、ありがたいもの。ちょっとした言葉遣い1つにまで気配りにせよ、長年に渡って数多くの茶会をされてきた先生方の智恵を頂けるというのは、他ではなかなか、得られないものであります。

さて、仕事も頑張って参りますか。ちょっと数日温かいようですね。
論者:近江の苔

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。かつて古伊賀が焼成された集落に近在。詳細はWeb・交通案内記事など。

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