月が綺麗に

夜の明るい季節になりましたか。田舎は夏が短く、早々に秋を迎えて冬になる感じがあります。夜はもう、すっかりと寒いもの。五月頃まで炬燵が出ている様なトコですが、炬燵を出すのも早い。もちろん、本格的な雪国と較べれば大したこともないのでしょうけれど。

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今日も綺麗な青空。心が洗われる様です。

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まぁ少し、台風の爪跡もあります。新しく舗装したばかりの処。
和歌山を中心に、やはり相当なものでしたか。

道崩れというものは、詰まる所、「地下を流れる水流」によって起きるようで、アスファルトの下はトンネルになってます。水は最も弱い処へと集注して道をつくり、表面に出るほどに強い水流が川となる。土が水に流され、空隙が出来て行く。全体に浸み渡っていくものではなく一箇所に集中するというのは、空気にしても水にしても炎にしても、大したものです。花や野菜で、果実に栄養が集中するものと同一のこと。水の流れは止められないので、昔の窯は斜面に対して縦方向に、また川の傍に作られていることが多い。窯の中に水が湧いたら大変なのです。近くに川が、というのは、もちろん火事防止もありましょうけれど、それに優先して、「窯内に水が流れることを防止する」という意図があったのではないかと愚考します。逆にこれを活かす場合、全地下式の窯の横に、水路を意図的に掘り下げるという技術試案が成立します。

と、クダラナイ話は置いておくとして

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今日もガス窯。昨日の窯は・・・ちょっと微妙な結果でした。
挑戦的なことをやると・・・失敗はつきものであります。

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とりあえず、秋の伊賀焼成に向けて始動しつつ。55サイズの大壺です。
すっかりと作った土が無くなりました。今が一番、作り良い時期であります。


明日は荷作りして、セトモノ祭りの用意。週末も晴れると良いですね。

秋の好日。

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台風一過。芙蓉が変わらずに大輪を咲かせておりました。「花は芙蓉と人は云う也」(「伊賀花入は花不要であるほどに良いモノだ」という伊賀名品の洒落銘。)。でありますから、何分と嬉しいことであります。

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秋の空。「空気の気配」、という云い方は誤用であるかもしれませんが、秋の風を感じる日でありました。すっかりと、日の暮れも早くなってきましたね。

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窯なども。雨を被ったことで、すっかりと縁が切れている様です。濡れている処、乾いている処の境界が、横に走っています。ここを境に、今後、焼成を繰り返す程に空隙が開いて、左右に空いて行くことになります。窯は、風雨によって崩壊が進んでいくもの。修復は不能。仮に空隙を埋めても、窯焚きの時にキズが開いてしまうため、逆効果になります。一度、亀裂の入ったものは、そう簡単には修復出来ないもの。キズには、重量負荷・膨張負荷が集中的に掛かってきます。

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週末にはセトモノ祭りへ出掛けるので、水漏れ検品をしつつ天日干し。今年は茶碗屋さんです。棚を造りたいけれど、さて間に合うかどうか。

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とりあえず、ガス窯をもう一回分焚いて、品物を揃えて行きます。


今日は秋の好日。非常に清々しい気分でありました。

三十にして

孔子曰く、独立へ向かう時。

とはいえ、まだまだ。陶芸家というもの、また茶道人というもの、31という年齢となれば、「立ってはいるが、それだけ」という辺りでしょうか。「よく立てました!」という辺り。ここらの年齢で「ベテラン陶芸家・茶人で御座い」などと言ってしまえば、それだけの人生ということになるのでしょうか。もちろん、30代で一流陶芸家を名乗ったり、茶人を名乗るという人は元より非常に希少なものでありますが。「まぁそろそろ、積んできた実力を試してみるがよかろう。」と、そんなトコだと思います。

というわけで、今日は誕生日でした。30歳を終えて31。
フェイスブックで沢山のオメデトウを頂戴しました。感謝。

孔子は30にして仕官を求め、理想の実現されし国を造ろうと、現実的に動き始めたとか。利休さんとて、寿命の長くない戦国時代において、まだまだ、珠光茶碗や天目茶碗を用い、ようやく自らの茶会が行われる頃合いになります。

時代、時代と申しますが。人間の本質的な能力は、今も昔も変わらない。


そういった中で。研鑽の時を歩みつつ、少しづつ開花の時を待とうと思います。

志季釜 秋の茶会

 今日は台風一過という辺り。少しく快晴とは行かぬものの、秋の茶会でありました。

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水屋方にて、昨日の前日準備から手伝いをさせて頂いて。有難く茶の差配をさせて頂きました。影の役割ではありますけれど、美味しい茶を呈することが出来ましたでしょうか。皆さん喜んで頂いたようで嬉しいことでありました。

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道具は何とて。主役としては再興膳所の傑作?として知られる芋頭染付の近江八景。御存知、八角葡萄棚の染付芋頭が本歌というものですが、湖東焼の亡き現在として、遠州七窯の仕事として嬉しいものですね。特別に高価なものではないけれど、近江ならではの素材が活かされた茶陶です。名品や名物、高名作家の品が不在であったとて、何も茶会には差し支える処は無いという辺りを感じるもの。

御軸は「月清千古秋」。まぁ今少し、台風の残る時ではありますけれど、田舎である近江らしい景色を想い浮べてみれば嬉しいものかもしれません。石山秋月と云われる近江八景も御座いますれば。

席主はいつもお世話になっている近江八幡のベテラン茶人・川島先生。

手作りの菓子鉢なども織り交ぜての席。少しく風雨の残る中、沢山の方が御出でになられました。


楽しい席。有難うございました。

被害色々。

まぁ・・・ね。嫌な予感というか、確かな手応えというか・・・。

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一昨年の台風で飛んだ屋根。完全修復の機会が無いままに、出来る限りの補修を行ったもの。鉄のトタンを、プラ透明のトタンにした事で、やはり強度が相当に堕ちる。特に安い、軽いプラのトタンでは尚更のこと。

とりあえず窯が相当なキズを負ってしまって、表面の塗り土が完全に剥がれてしまった部分も。内部に亀裂が入る大きな要因になる。水を含んだ膨張は、熱膨張とは異なる危険性がある。とかく、水分によって総重量が最大になり、重量の偏っている方に「沈む」という結果から亀裂を増幅させることになる。

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危険ではあるけれど、台風の中、屋根に登って修復作業。窯出しということで親父も来てくれたので大助かり。折れたトタンは廃棄して、残っていた新しいトタンなどを用いて応急処理。とはいえ、まだ明日まで台風は続くのである。

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とりあえずの修復を完了。およそ一時間程度の仕事。水漏れなども当然にあるだろう。

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とりあえず窯出し。今回は久しぶりに黒を焼いたが、今一つ物足りない感あり。

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信楽らしい色であるが、新土は水漏れがキツイ。

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花入も同様のこと。まずは原土で焼いてみて、後に、原土合わせで調整を行う。あくまで地産のもので配合をしていく。やはり信楽・伊賀の土は荒くてこその味がある。


トタン抱えて釘を口に挟みながらの金槌を振るっていたかと思えば、 午後からは明日の茶会準備などもあり、忙しく過ごしておりました。

明日・・・。また飛んでたら、応急処置では効かないだろうなぁ・・・。

台風の中。

今日は台風で御座います。

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昨日から甲賀では風雨が強くなり、ゴウゴウと鳴る風の音が自然の脅威を告げていたのですが、少しく北上して稽古場の方へ行くと・・・少し風がある程度。警戒して、久しぶりに洋服で稽古へ行ったのですが、スカスカと腕が軽いだけでありました。

九月。秋です。前は「秋か?」なんて事を想っていたものですが、茶道をやり始めてからなのか、田舎に越してきてからなのか、それとも年を喰ってきたせいなのかは分かりませんが、「秋だなぁ」と感じる様になってきました。空の雲や、風の薫りに秋を感じます。

稽古は花月と長板の点前。色々と、六回程も点前をさせて頂きました。そろそろと風炉の季節も終わりが近い一方で、次第に茶会が増えて参ります。早速に今週末は水屋方であります。

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まぁしかし。コレデワ花が・・・。先週に植えた芙蓉が・・・これわヤバイかもしれません。畑も作物が色々と倒れておりましたし、草花が相当に。藤が育ってきて背を高くしてやったら、見事に全コケ。

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あぁ・・・・・なんか木まで倒れているじゃないですか。まだまだ台風、来てないぞ。甲賀はどうも、ちょっと気圧の具合がハズレである様子です。この前の大雨災害の時は土山町(鈴鹿峠)が豪雨で、こっちは小雨でありましたか。今回は多分、逆になっている事でしょう。


とりあえず雨戸を閉めて、静かな家の中に居ます。


っと、暇なので蛇足。

昔の人は・・・「台風が来る」っていう情報も無い中、大変であったことかと思います。早馬くらいは走らせたかもしれませんが、ともかく作物は地面に根があるわけで、逃がす事も出来ない。大飢饉を伴う大災害であった事は云うまでも無いでしょうし、当然に夏は収穫前であります。今時期などは稲刈りの直前です。とかく色々なものが飛びますし、壊れます。風を遮る樹木も、折れてしまえば家屋の損壊ということになりますし、隙間から入り込んだ風が屋根を飛ばす事も多かったでしょう。

今の時代、自然の脅威ってものに対する抵抗力はついたと云えます。まぁしかし、別に人間が知識を得ただけで、「高尚」になったわけではない様で、昔の人の方が、苦しい思いをしているだけに、自然に敬虔であったことだろうかと思います。常に己よりも圧倒的な力量を持つ神々が存在する。子供の頃、御地蔵様の前を通る時は行儀良くしていた記憶があるのですが、そういったものが日常的にあったのではないでしょうか。

自然の脅威に対する「敬い」と「祈り」というものが、1つ自然の豊かなる日本の特質と云われるものですが、そういったものに対する敬虔な心意気というものが、何か1つ、昔の人々の持つ特質であり、現代に失われた感覚なのかもしれないなぁ、と感じます。

う~ん。しかし、知識がいくら集まったトコロで・・・。地震にしても、風にしても。本能的に恐怖を感じるものです。風神などが居ると云われれば、なるほど、小難しいコトを理解するよりも分かり易い。人の直感的な理解というものは、時に本質を突きますか。科学発達の理由だって、元より自然が恐ろしいからこそ解明されたものでしょう。相変わらず、人間は自然の前には無力と云うことの様で、科学は人に知識を与えるけれど、進歩するのはあくまで科学。人間が進歩しているかっていうと、寿命こそ伸びましたが、何だか少し、本質的には違う気がします。あくまで表層のもの。桃山を越えられない工芸の世界。


ともかく、あまり被害の大きくならない事を祈るばかりです。

でわでわ。

九月。

んと・・・九月です。

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昨日に焼いたのは、薪窯で融け切らなかった粉引。中を覗いてみて、いくつか焼直し。時間的に、来週にはせともの祭りがあるものだから、手早く仕事をしておきたいトコロです。

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面白く上がったのは天目釉。粉引の一枚下で動かしているのが、天目と緑釉。緑釉は・・・ちょっと興味を失いかけているのだけれど、天目は意欲もあり。しかし茶碗の修練が必要になってきます。中途半端な作品というのは、売れる・売れないは別として、如何にもコダワリの低調を具現化してしまうので格好悪いもの。

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まぁ・・・何だかちょっと、何から手を付けるか困ってます。野菜云々、小屋建築云々、ガス窯云々、薪窯云々・・・。茶道も色々とあり、セトモノ祭り、信楽焼き祭りもあるし・・・茶会もあるし・・・試作色々もあり・・・。う~む。困ったというか、抜け忘れが絶対に起り得る・・・。

とりあえず・・・現実逃避か・・・?
論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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