日吉大社献茶式

今日は台風。大雨警報が発令されてますが、日吉大社の献茶式でした。

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日吉大社と云いますと別名で山王権現・総本宮。山上の楼閣社寺となれば、昔で言えば比叡山。日吉大社の古名は日枝(ヒエ)大社。つまり、「比叡」大社です。今でこそ神道と仏教は隔離されておりますが、日吉大社は天台宗の守神として長い、長い歴史を持っている神社です。信長の宗教権力に対する弾圧によって焼失し、その後秀吉の寄進によって復興。全国に在る日吉大社の総本宮になり、鳥居も「山王鳥居」として有名なもの。「鳥居」(神)に「合掌」(仏)を併せた形には神仏習合の信仰を見る事が出来るのではないでしょうか。戦国時代では家康も山王権現に帰依していて、日光東照宮を建立していますね。滋賀県では多賀大社に次いで、由緒の深い神社ではないでしょうか。風情がとても良好で、門前町には遠州の庭園などもあり、常から茶席もあり。蕎麦もオススメ。三井寺や近江神宮など、素晴らしい所が多いのですよ。

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とってつけた様なマメ知識ばかりですが、日吉大社は叡山です。最澄が茶を持ち帰ったという言い伝えがあり、現在でも駅前にちょっとした茶畑が作られています。茶摘祭も今月にありました様で。また、秋には表千家の献茶式も行われております。今時分は生憎の雨、ではありますが。植物には恵みの雨。緑が生き生きとしております。

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ともあれ献茶式。御家元が神様を客に迎えての儀式です。2人の神様が祀られているので、二碗の献茶。今回は黒天目が用いられておりました。茶会の格式をつけるとすれば、基本的には御客様で決まります。神様と御家元をお迎えする献茶式の席は、茶会の中でも別格のものになります。

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直会席は二席ありまして、慈光院の御席はとても風情があって好いのです。木村先生の茶席にて、軸は「遠山無限碧層層」。何とも好い言葉です。比叡の遠景、琵琶湖の遠景、足元を流れる雨の流れ。全ては同じ水からなるもので、遠くまで霞の色に彩られた季節。取り合わせも非常に落ち着いた席でありました。茶杓は円能斎で「郭公」。誰?と思っていたら「鳥のカッコウ」でした。「託卵」の鳥です。深いですね。

もう一席は滋賀支部席。こちらも古い建物で、神社付属の日吉会館。

軸は「玉」の絵。文字だけだと判らないけれど、玉串のタマ?になるのかな。神的なものを表していると聞き及びます。水指が薩摩。白薩摩ではない古いもの。茶杓が日吉竹による銘「神輿」という辺りにて、献茶の祭り、つまり「祀り」の席でありました。直会の紅白菓子もありがたく頂戴致しまして、神様に御相伴させて頂く事と相成ります。やはりこれは、宗道先生の取り合わせであります。御茶も美味しかった。


簡単ではありますが、ちょっと会記まで。ありがとうございました。
論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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