• 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31

第二十七回 臥翠窯穴窯焼成記録

さて、無事に窯焚きも終わりましたので御報告記事まで。

27kamatakikaisi.jpg
今回は梅雨の時節の窯焚き。久しぶりに暑い季節の窯焚きと相成りました。

tiisanahonookara.jpg marutawoyaku.jpg
最初はとても小さな炎。大きな炎も、全てはここからです。
炎は木々を食べ尽しながら、どんどんと大きくなります。

 yoruhahukete.jpg yoakenoasa27.jpg
そうして、夜も昼も。休みなく薪をくべていく。
炎が欲しがっている適量を、時には少し強引にも食べさせていきます。

makiwowarinagara.jpg 
今回は薪が湿っていて。窯焚き中に薪割り機も稼働。
湿った薪で焚くのも久しぶり。温度は上がり辛いもの。
でも、それはそれ。自然に合わせて動くだけの話。

「最良環境に最高の赤松」。理想的な環境で焼いていると、
さまざまな臨機応変の焼成が身につかなくなります。
それは、現代人の応用力の低さに共通するものでしょうか。
常に理想環境に身を置くことの危険性です。

薪も、土も、窯も、いつも変化を求めて。

 arerekoreha.jpg
そうすると驚きが!(ホントにビックリしました)
 

sukkaritoasobibani.jpg
子供もすっかりと窯場を遊び場に。

suibunnhokyuu.jpg kiitigotabete.jpg
頃合いに木イチゴが食べ放題です。

mirukusan.jpg kamabamohuruku.jpg
古株の窯場猫も帰ってきて。窯のある旧牛舎も、随分な老朽化。
叔父が亡くなって、建物所有権しかないことが判明したり。
在所の山林を、1から叔父が開拓して作られた牧場の軌跡。

matunowariki.jpg  
今回は叔父が健在だった頃に割ってくれた赤松も。
なかなか、私には斧1本で薪を割る技量はありません。
割りやすい丸太ならいざしらずですが、その程度。
この辺りの御高齢の世代は皆、これを普通にされます。

tukaretekimasitane.jpg
窯焚きは6日に渡って。雨もホドホドに、夜は涼しく。
思ったよりも環境は良かったように思います。
とはいえ、少し風邪をひいてしまいました。

 kamanohonoo.jpg kamataki27syuuryou.jpg
さてさて、作品の仕上がりはまた別の話。
少しは不安要因もあり。ちょっと怖いです。
今回は色々と手を入れた部分も多かったので。

sarusyuurai.jpg 
夜中に疲れ切って帰宅。朝駆けの猿襲来で叩き起こされて。


とまぁ、自然はなかなか、人間の都合などお構いなしに。


第27回 臥翠窯穴窯焼成
2016/6/10~6/15(6日間)

2015作品 他いろいろ その1

PCsyuurihe.jpg 

さて、パソコンが完全に故障。現在は修理へ出しています。異常によって一部機器に過剰な負荷が掛かっていたせいでしょう。なんとか回復を試みたのですが、その過程で通常3~6年は持つ部品が1年半程で壊れてしまいました。十数万からの品物ともなれば相当な高級品。陶磁器なら上桐の箱に入っているクラス。便利な半面、”モノ”としては脆弱ですね。海外と競争する中で海外の価値観も入ってくる。理由は分るんですけどね・・・。

とりあえず先代のパソコンを強引に使って接続をしています。とはいえこれも危機的な状態になって買い替えたものですから、動いただけでもビックリ。いつまで持つかといえば保証はなく、キーボードの反応も悪いので文章も打ちにくい。なのでとりあえず一挙更新という辺りにて。まぁ1週間もすれば修理も終わると思います。車の修理は長引きそうですが・・・


まずは遅くなりましたが今年正月に窯出しをした作品。一ヶ月程して色合いが落ち着いて来た頃。
201501.jpg 201502.jpg 201503.jpg
蹲壺、檜垣紋水指、鐘形水指。
古作の写しでは無い作品。自分の作為の表出程度を確認する辺りでしょうか。

201504.jpg 201505.jpg 201506.jpg
芋頭写し、唐狗耳写し、寿老人写し
古作の最大の凄味は、高度な技術を用いつつも、主張し過ぎない控えめな雰囲気を持つ点。
そういった辺りを汲み出してこその写し。技術でどうにかなるものではない古作の凄味。

201507.jpg 201508.jpg 201509.jpg
耳付写し、瓢写し、生爪写し
どの作品も「尖った感触」が減り、控えめな雰囲気が増しています。花を主役にする花入。

201401.jpg 
昨年の最佳作。焼成としての凄味は昨年の作品の方が優れているのですが、
雰囲気としては少しく進歩が見られるかと感じています。

rakusiantyakai.jpg 

ここ数年は豪快な織部風より、装飾の少ない利休好みの奥深さに惹かれています。先日は楽志庵での25周年記念茶会にて。濃茶席にて大いに感動を味わっていたところ、更には濃茶の点前をもさせて頂きました。江戸初期は翠巌宗珉老師の御軸を前にして、備前水指に大燈金襴仕覆の瀬戸茶入、そしてノンコウ黒楽。少庵の帰京に由来する堂々たる釜にタップリの湯が湧いて、茶杓は杉木普斎。

宗道師は稽古1つにしても。「本当の稽古は本物の道具を使って行うものだった」とのことにて、1つ1つの道具を大切に扱えてこそ濃茶点前の稽古が出来るとの骨子。炭点前1つにしても台子に付属して行台子以上の者が稽古するものであったと聞き及ぶ次第にて。濃茶点前1つの難しさ、本当の緊張感。

25周年記念。ホテル開業の折から続く楽志庵の茶会。本物の茶を味わえる場として、同時に一門を実践の中で磨いていくための場として今日まで営々と続いて来たものだとか。実際、私も点前の緊張感、準備から後片付け。あらゆる実践を学ばせて頂いて、茶道の面白さや奥深さを味わいながら、ここでの経験が多くの基礎になっています。初個展もこちらでさせて頂きましたか。定例とはいえ、時には続き薄茶、来客によっての千変万化、菓子による変化、本当に色々と形を変えて。文字通り実践から学ばせて頂く場所でした。そういった中から茶道の修養を、また陶磁器に映しこんで。

今年は年6回から少し減らして3回の予定。それだけに一層、宗道先生の熱意を感じるものでした。
次回は5月。今から本当に楽しみです。

(近況日記は別記事で。)



無事に年越しを /焼成記録

さて、すっかりと年の瀬となりました。昨日の朝方に窯焚きを終えて、約二日間の休息を摂らせて頂いて。お陰様で風邪も随分とひどくなってしまいましたが、ボチボチと窯焚きの模様まで記して新年を迎えようかと思います。

kamataki201401.jpg
 kamataki201402.jpg
風邪でダウンしての休息を2日経て、窯詰めから窯焚きへ。世間ではクリスマスの頃合いだったのでしょうか。窯詰め自体もやはり、なかなかに大変な作業という事もあり、炙りの時間帯は同時に休息をとりつつ。私自身の体調も十分ではなく、乳児の世話もあっていつもより戦力ダウンの状態での窯焚き突入という辺り。 

窯焚きの際は気力も充実しているので、なんとか風邪も抑え込んだと思いきや・・・

kamataki201408.jpg kamataki2014032.jpg
2日目の昼になって突如としてダウン。交替して睡眠を摂りに帰って、そのまま起き上がれず。ウチの窯焚きは嫁さんに父母、私の4人でずっと行ってきたもので、何とか窯の維持は可能。とはいえ、状況的に火を止める他は無いかと覚悟したのですが・・・。8時間寝込んで、ギリギリ12時間で復活。何とか窯焚き継続へ。

kamataki201403.jpg kamataki201405.jpg
食事は精々、差し入れで貰った焼き芋と、ゼリー飲料。カロリーを簡単に飲み下すことが出来るというのは便利な道具ですね。窯焚きの際は熱さから来る時に重宝したりしたものですが、食欲の無い時にはコレしかないです。 

kamataki201404.jpgkamataki201406.jpg 
あとはもう、体力を保持しながらに。窯は松薪を多く消費して労力を軽減しつつ。

kamataki201407.jpg 
とはいえ外は極寒。朝になれば、雪も降っていないのに一面の銀世界。
 
kamataki201409.jpg kamataki201410.jpg
幸いに天候は荒れず、窯焚き中のアクシデントなどは一切起こらぬままに。

kamataki201411.jpg 
何とか窯を焚き上げる事が出来ました。深謝。


窯を開けるのは来年の初仕事となります。今しばらくの静養。
部屋の清掃も出来ぬままではありますが、何とか新年を迎えられそうです。

皆様も、よい御年をお迎え下さりませ。
論者:近江の苔

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。かつて古伊賀が焼成された集落に近在。詳細はWeb・交通案内記事など。

記事内容の分類
過去の記事(月別)
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
来訪者数(2006.5~)
LINK
リンク
メール送信はこちら
・来窯時などに御使用下さりませ

御芳名:
貴アドレス:
本文の件名:
本文:

不在時・繁忙期などは返信が遅くなる事もあります。悪しからずご了承下さい。もちろん、迷惑メールは駄目ですよ。