陶芸の思想 -穴窯・臥翠窯-

自然釉の名工を目指し、独自の道を模索する者あり。築窯・修行・伊賀花入。その足跡を記す。

序/改め

「作品には、その作者自身があらわれてくる。」
又、「作品を見れば、その作者が想像出来る。」

まだ、陶芸の道に入って日も浅い小生であるが、陶芸作家を目指す者であれば、
必ず耳にする言葉だ。陶芸に限らず、多くの分野で同じような言葉があるだろう。

「良い作品を作るには何が必要なのか?」
この問いに対する答えは、無論、作家によって様々な答えがある。


私が師とし、敬愛する陶工の言葉を引用したい。


「まず必要なのは礼儀作法である。この礼儀は、即、土に対する礼儀に繋がる。
土に礼儀を尽くし、土を活かして作品を作っていれば、自然と良い作品が出来て
くる。極言すれば、土に触っている時間が無くともよいくらい、大切な事である。」


直接に、初めて話を伺った際に頂いた言葉であり、最も心に残った言葉であった。

この言葉は、まだまだ抽象的な範囲であることは、言うまでも無い。
では、土に対する礼儀とは何か?どう考えるべきであるのか?

窯業訓練校を卒業したものの、そこで学んだ技術も程度としては”プロとして最低限度の基本のみを習得したに過ぎない。そしてそれは技術。作家としての心構え・作家として独力勝負するための精神力に至っては、自分で得ていくものであって、与えられるものではないと確信するに至る。

技術と感覚、精神力。造形と雰囲気と作品の力。多くの先人は道を自らが切り開いたという過程によって、その作品を作っていたのであり、その技術だけを真似ても、所詮それは本物に及ばぬ贋物でしかない。

テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2007/04/01(日) 20:27:39|
  2. 序文
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