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梅雨の終わりが見えて

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梅雨も終わらないままに、子供は夏休み。
コロナの影響で大半の行事も中止。
小規模な花火大会が少しあったくらいです。

先日、町内でクラスターが発生したので。
公園なども再び閉鎖されて、買物も行けず。
陶芸体験も盆明け頃まで休止で様子見。

梅雨で乾燥も進まず、粉引の釉掛けが不可。
体験頂いた作品の焼成が半月ほど足止め状態。
子供達も留守番に慣れてきたので、
今は工房での仕事を進めています。

異常に長かった梅雨も終わりかな。
8月は忙しくなりそうです。

器と成長

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甲賀でも雨が随分と続いています。
コロナの収束もまだ先が見えない状態ですが、
ありがたく陶芸体験の御来訪も少し戻りつつ。

子供の成長に合わせて、茶碗と小鉢を作り直し。
初手の成形段階の写真です。
器だけ大きくても、持て余して使い辛い。
器が小さいと、溢れてしまったり、やはり使い辛い。

論語には、君子は器ならず。型にはまらない、と。
器は、大きい程に良いと世間はいうけれど、
実際は大きいだけでは持て余します。

大人になっても割れ破れ、新しくなることがある。
中身は同じでも、外の器が変わる。
中身を捨てて入れ替えるのとは、違う。

型は、中身に合わせて変える。
中身ばかり交換するのは、型にはまった思想。

今まで入らなかったものが入るのは新鮮です。
でも、決して昔のものを捨てたわけではなく。


子供にも、知識だのを詰め込むよりは、
良い器の形に整えてあげて、何を入れるかは、
それぞれで決めてくれれば良いかな、と。

そんな日々を過ごしております。

見立てに必要なもの

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必要なものって何でしょう。
茶を飲むのに高価な道具は必要ない。
そう、利休は明言しているのです。
実際は逆で、高価な道具ばかりの現代。

茶聖。ヒジリ。徳の高い僧のこと。
偉業で命名されるのではなく、
官位で命名されるのではなく、
徳の高い僧侶であったことを云う。

見立て、流用、工夫。
茶道は仏道修行。修行に高価な道具は、
全く必要なし。ありあわせの道具で十分。
これが利休の言葉。

だから、見立て。
だから、流用。

手作りのもので十分。
似たような役割が出来れば十分。
貧しい人にそれを伝えるために。

それが見立ての極意というよりも、
見立ての「本意」。

何か奇想や、思わぬ流用の面白さとか
そうやって無理に芸術家にしてるが、
そうじゃなくって。

優しく、貧しい人々に訓えるために。
優しい言葉、徳の言葉として出たのが、
「見立て」なのだと。

人に魅せるためでなく、集まった人々が、
お互いに仏心を高め合うのが茶事。

見立てに必要なのは、発想ではなく、
竹の蓋置でいいじゃないかという、
「優しさ」。

ずっと、くだらない、現代の恣意的な、
本当にくだらない芸術遊びに毒されて。
こんなことにも気付けなかった。

茶道を優雅な遊びにして、悦に入っても
何の意味もないんですよ。

昭和茶道の功罪。優雅な文化教養などと。
祭り上げただけで、中身を放り出して。
神様のいない、祭りと同じく。

どれもこれも、ほとんどの専門書も偽物で。
誰も疑わずに、階級を作っていて。

たくさんの専門書や茶道雑誌を読むと、
家元の書いた書籍だけが異質だった。
なぜか禅の言葉が異質に感じられた。
利休の言葉には曲解が必須だった。

形だけを取り出して、都合の良いものに。
目指しているのは、芸道の極み。
異質な禅の言葉を排除していく流れ。

優しい仏心の極みなどではない。

登っている山が、昔とは違うことに。
登ってきて、ようやく気づいた。
ずっと感じてきた違和感が氷解した。

技を競い、名物を鑑賞し、古式や発想を競ってきた。
そこには確かに山があり、登る道があった。

でも、本当に育てるべきは、競うべきは「優しさ」。
昔の言い回しで言えば、「仏の心」。

私は利休の山を登っていなかった。
これは残念だけれど、本当のことだ。




穏やかな優しい日常が、利休の山なのだ。
論者:吉村祐

吉村祐


〆真の茶陶を求め、忍びの里にて古伊賀を追う日々。1980年生。
陶工:吉村 祐 (ユウ)
窯場案内:伊賀丸柱から北へ10分、信楽から東へ20分程の山中。

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